「ChromeOS」の同期設定を管理するには–ポータビリティーとセキュリティを高める

今回は「「ChromeOS」の同期設定を管理するには–ポータビリティーとセキュリティを高める」についてご紹介します。

関連ワード (Chromebookをより便利に、モバイル等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「ChromeOS」は間違いなく最も使いやすいOSである。それは本当だ。さらに素晴らしいことに、ChromeOSでは、極めて簡単に自分のアカウントを複数のデバイスで使用することができる。さらに、ChromeOSを工場出荷時の状態にリセットしても、失われるのは、ローカルストレージに保存されていたデータだけだ。

 本当にシンプルである。

 ただし、ChromeOS内には、注意が必要な特定の設定がある。それは、「Sync and Google services」(同期とGoogleサービス)だ。

 その設定内では、自分のアカウントで同期したいデータ、つまり自分のデバイス間で同期するデータをChromeOSに伝えることができる。

 初期状態では、ChromeOSは以下のすべてのデータを同期する。

 これらのデータの多くは機密情報ではなく、同期することで利便性が向上する。ブックマークや設定だけでなく、開いているタブもおそらく同期した方がいいだろう。問題なのは、拡張機能とパスワード、支払い方法だ。パスワードと支払い方法は機密情報なので、デバイス間で同期したくない人もいるだろう。そもそも、Googleにパスワードを保存させるのは避けるべきだ(代わりにパスワードマネージャーを使用してほしい)。

 拡張機能に関しては、機密情報が含まれていない可能性もあるが、筆者には、拡張機能をインストールしたことが原因で、予期せぬ結果が生じた経験がある。もし拡張機能の同期を有効にしていたら、その拡張機能が、ログインしていたすべてのChromeOSデバイスに追加され、同様の混乱が引き起こされていただろう。そういう経験があるので、筆者は拡張機能の同期を無効にするようにしている。

 それでは、ChromeOSで同期オプションを管理するには、どうすればいいのだろうか。以下でその手順を紹介する。

 これらの設定を管理するために必要なのは、正常に機能する「Chromebook」だけである。それだけだ。それでは、同期オプションを設定してみよう。

 Chromebookにログインして、「Chrome」ウェブブラウザーを開く。画面右上のメニューを示す3点アイコンをクリックして、「Settings」(設定)を選択する。

 「Settings」(設定)アプリ内から、「You and Google」(Googleの設定)>「Sync and Google services」(同期とGoogleサービス)>「Manage what you sync」(同期する内容の管理)の順に移動する。

 「Manage what you sync」(同期する内容の管理)のウィンドウから「Customize sync」(同期をカスタマイズする)を選択し、デバイス間で同期したくないオプションを無効にする。サービスを無効にするには、そのサービスのオン/オフスライダーをオフの位置に動かす。選択が完了したら、「Settings」(設定)を閉じる。これで完了だ。

 この時点で、Chromeは先ほど有効に設定した項目だけをアカウントに同期する。これらの設定は、ChromeOSのChromeウェブブラウザーだけでなく、GoogleアカウントにリンクしているすべてのChromeブラウザーにも適用されることに注意してほしい。同期のオプションを無効にする場合は、その点に留意してほしい。

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