立命館大、「ChatGPT」と機械翻訳を組み合わせたツールを英語授業に試験導入
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立命館大学は3月29日、OpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」と機械翻訳を組み合わせた英語学習ツール「Transable」を授業の一部に試験導入すると発表した。導入するのは、生命科学部・薬学部で展開する「プロジェクト発信型英語プログラム」(PEP)の授業で、2023年春学期から開始する。
Transableは、立命館大学大学院 理工学研究科 博士課程の杉山滉平氏が、スタディメーターの支援を受けて開発した英文作成サービス。ChatGPTのAPIを導入し、既存の機械翻訳の出力結果にAIチャットボットによる英語の指導が受けられる。
利用者が発信したい日本語の文章を入力すると、機械翻訳の直訳が表示される。「英語文章を日本語文章に翻訳」を選択すると英語の文章を直訳した日本語が表示されるが、ニュアンスが異なる結果が表示される。そこで、「その他の英文提案と解説」を選択すると、AIチャットボットが適切な英文を提案し、その文章が適切と判断する理由を解説する。
今回、同ツールを試験導入するPEPは、「発信型」を旨に実社会で使える英語教育を志向する教育プログラム。AI技術の活用により英語を深く理解できる指導環境を整え、英語によるアウトプット精度の向上や社会で使える英語スキルを学生自身が能動的に体得することを目指す。
この取り組みでは、機械翻訳をベースに、その解説をAIチャットボットに担わせる環境を英語授業に提供することで、AI技術の活用による教育効果の向上を図るとともに、学習成果や学生の心理面などにどのような変化が生じるかを検証する。立命館大はこの結果を踏まえ、新しい時代の大学における英語教育の在り方を探究するとしている。