サイトコア、メールマーケティングを支援する新ツール–消費者を購読者に
今回は「サイトコア、メールマーケティングを支援する新ツール–消費者を購読者に」についてご紹介します。
関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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デジタルエクスペリエンス管理ソフトウェアを提供するSitecoreの日本法人サイトコアは3月10日、国内市場向けにEメールマーケティングを支援するツール「Sitecor Send」を提供開始すると発表した。
Sitecor Sendは、同社が2021年5月に買収した英企業Moosendの技術を基盤としている。同ツールは、顧客のニーズに合わせて単体、あるいはコンポーザブルデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)上で、顧客データ基盤(CDP)、パーソナライゼーション/コマースソリューションと組み合わせて導入することが可能。
総務省公表の「令和3年版 情報通信白書」によると、全年代を対象とした主なコミュニケーション手段に関する調査結果において、平日のメールの「平均利用時間」と「行為者率(該当期間に特定の情報行動を行った人の比率)」がともにSNSを上回り、トップであることが明らかになったという。
このことから、メールマーケティングは依然として有効な手段であるといえる。一方、メールの活用は自社が導入しているマーケティング基盤に搭載されているメール配信機能を利用するのみなど、メールを通じた顧客行動の把握や継続的なエンゲージメントに取り組んでいる企業は多くない。
Sitecore Sendにより企業は、HTMLメールの作成のほか、マーケティングオートメーションやユーザー行動の分析が可能となる。Software as a Service(SaaS)ベースのため、導入後すぐに利用できる。想定される顧客には、より整然としたHTMLメールを作成したい企業、マーケティングオートメーションをこれから実施したい企業、レポートを活用してユーザーとのコミュニケーションを改善したい企業などがある。
同ツールのマーケティングオートメーション機能は、コンバージョン率を向上させ、購読者数・販売機会の増加や顧客満足度の向上が期待されるという。顧客はドラッグ&ドロップで直感的にワークフローを作成できる(図1)。テンプレートとして18パターンのシナリオが用意されており、独自のシナリオを作成・登録することもできる。
また、電子商取引(EC)向けソリューション「Sitecore OrderCloud」、または自社が持っているEC基盤と接続することで、消費者の行動を追跡できる。例えば、商品をカートに追加後、一定の時間が経っても注文していない場合、自動でメールを送信する。顧客は、メールの送信による売り上げを把握することもできる。
メールの配信レポートでは、配信数、開封/クリック/購読解除率、地域やデバイスごとの比率などが分かる(図2)。リンクごとのクリック数やマウスオーバーの数もヒートマップとして表示される。