自宅のネットワークで「Linux」サーバーを使うメリットとは
今回は「自宅のネットワークで「Linux」サーバーを使うメリットとは」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
最初にはっきりさせておこう。「Linux」は、私たちが普段が使っているあらゆるものに使われている。クラウドもLinux、ソーシャルメディアもLinux、GoogleだってLinuxだ。冷蔵庫、温度計、「Android」スマートフォン、ロボット、リモコン、スマートスピーカー、ありとあらゆるものがLinuxで動いていると言っても過言ではない。
Linuxから逃れることはできないし、Linuxやオープンソースソフトウェアがなければ、世界中の企業の競争力が削がれるだろう。これは誰かの意見ではなく、単なる事実だ。
一方で、Linuxは一般消費者やホームユーザーには合わないという考えは、意見の1つに過ぎない。
筆者に言わせれば、この主張は短絡的だ。今のLinuxは、家庭用のパソコンでもまったく問題いなく使えるOSになっているし、ホームネットワークのサーバー用OSとしても大きな価値がある。
これ以上読む必要はないとは思わずに、続けて読んで欲しい。きっと多くの読者は、「自分にはサーバーの設定なんてできない」と思っただろう。意外と知られていないのだが、実はそれは、一般に思われているよりもずっと簡単だ。
ほとんどのLinux OSは、アプリケーションと同じくらい簡単にインストールできる。GUIを備えたインストーラーをクリックしていくだけで、誰でも自宅のネットワークで使える本格的なサーバーOSを導入できるのだ。実際筆者は、30分もかけずに「Ubuntu Server」をインストールする手順を説明したガイドを書いたことがある。
しかもそれだけではない。自宅にLinuxやオープンソースソフトウェアを導入することで、見えてくる世界がある。
メリットは費用だけではない。確かに、Linuxは無料で使えるOSであり、ISOイメージをダウンロードして、USBドライブに書き込んだら、何台でも好きな数のコンピューターにLinuxをインストールできる。そして何よりも、Linuxは自由なのだ。AppleやMicrosoftの流儀に合わせる必要はなく、自分のやり方で物事を進めることができる。
客の好み通りにオーダーメイドでバーガーを作る、Burger KingのOS版だと言ってもいいかもしれない。
とにかくここで言いたいのは、Linuxには必要な時に、必要な場所で、必要な使い方ができる自由があるということだ。また、Linuxを使うべき1つの理由はセキュリティだ。Linuxは、市場に出回っている中で最も安全なOSの1つではあるが、筆者が言っているのは必ずしもそういう話ではない。
説明しよう。