オフィス勤務と在宅勤務のバランス–5人のリーダーに聞くハイブリッドワークのヒント
今回は「オフィス勤務と在宅勤務のバランス–5人のリーダーに聞くハイブリッドワークのヒント」についてご紹介します。
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ハイブリッドワークは定着した。一部の経営者は従業員をオフィスに戻そうと措置を講じているが、多くの従業員はハイブリッドワークによって得られた仕事と家庭生活のバランスを楽しんでいる。
では、企業はどうすれば在宅勤務とオフィス勤務のバランスをうまくとることができるのだろうか。5人のビジネスリーダーに、ハイブリッドワーク戦略の策定を成功させるヒントを聞いた。
PepsiCoの最高戦略兼変革責任者であるAthina Kanioura氏は、ハイブリッドワークが定着したことを認めており、ハイブリッドワークを成功させたいと考えている。
「バランスが必要だ」とKanioura氏は述べた。
Kanioura氏はハイブリッドワークにメリットがあると信じているが、同氏の部門は新しく、急成長を続けている。同氏が2020年9月にPepsiCoに入社して以来、チームメンバーは4人から700人に増加し、間もなく1000人に達する見込みだ。
新入社員は定期的に対面で会ってつながりを深める必要があると考えるKanioura氏は、チームに週3日の出勤を求めている。
「ハイブリッドは、すでに関係が確立されている場合は良いが、新入社員の場合はそうではない。その関係をバーチャルで確立することはできない」と同氏は語る。
Kanioura氏の部下は、本社にいるときは、会議や1対1の対話を通して生産的に取り組んでいる。在宅勤務では、プロジェクトに関する洞察を発展させる。オフィス勤務では、行動を起こす。「決定を下すときは、集まらなければならない。討論や議論をして、最終的な結果を導き出さなければならないからだ」(Kanioura氏)
Leeds Building Societyでシニアプラットフォームマネージャーを務めるMark O’Brien氏は、通常、週3日のオフィス勤務と週2日の在宅勤務というリズムが大半の職員とその上司にとって有効であることが分かった、と述べた。
「職員のニーズに柔軟に対応してきたと思う。在宅勤務で分かったことの1つは、自宅での作業でもある程度のことには対処できるということだ」
しかし、荷物を受け取れることや洗濯を済ませられることの素晴らしさと同じように、物理オフィスでの勤務にも利点があることをO’Brien氏は認識している。
「私はオフィスにいるのが好きなので、出社することがかなり多い」とO’Brien氏。「どんなに優れたコラボレーションテクノロジーであっても、オフィスでチームの一員として一緒に働く体験を再現できない部分はあると思う」
O’Brien氏によると、有能なプロフェッショナルであることは、広範な組織文化の一部であることを意味しており、対面でのやりとりが鍵となる可能性が高いことを覚えておくことが重要だという。
「周りに人がいるところで働き、人に会うことには、間違いなく効果がある。共同作業をする場合はなおさらだ」と同氏は述べた。「特に経営やリーダーシップの観点から見た場合、廊下での会話がそうだ。オンラインでこれに代わる手段を私はまだ見つけられていない。廊下で誰かと偶然出会った後の5分間のおしゃべりで、驚くほど多くのことができる」
F1のコマーシャルパートナーシップの責任者であるZarah Al-Kudcy氏によると、在宅勤務者をオフィス勤務者と同じくらい関与させるためには、どれだけコミュニケーションを取っても取りすぎにはならないという。