グーグルとセールスフォースが提携、データとAIで顧客体験を向上へ
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人工知能(AI)はほぼ全ての業界に変革をもたらしていると言ってもよいだろう。そのような状況の中、大手企業2社が提携し、さらにAIを活用していくことになった。
Google CloudとSalesforceは米国時間6月7日に新たな提携を発表し、データとAIの力を活用することで、企業が顧客理解を深め、より優れたキャンペーンを展開できるようにするとした。
今日のほとんどの企業は、意思決定の際に顧客データを活用しようとしているが、多くの企業にとってこうしたデータは理解が追いつかないほど複雑であるか、多くのソースに分散しており、容易にアクセスできないようになっている。
そこで今回の提携が鍵となる。
この提携には2つの取り組みが含まれる。まずSalesforceの「Data Cloud」とGoogleの「BigQuery」の連携だ。これにより、企業は複数のプラットフォームにまたがる既存の顧客データを一元的な環境へと整備し、単一の統合顧客プロフィールに相当するものを作成できる。これにより、広告キャンペーンをより効果的に(そしてより安価に)展開できるようになる。
その結果、企業はプラットフォーム間でのデータ移送という、時間とコストがかかる上、セキュリティリスクも伴う手法を用いずとも、単一のスペースからデータを探し出せるようになる。
2つ目は、Data CloudとGoogleの「Vertex AI」の連携だ。これにより、企業はVertex AIで構築したモデルをSalesforceのプラットフォームで利用し、購買行動の予測など特定のニーズに対応できるようになる。
Data CloudとVertex AIの連携は、2023年中盤からパイロット段階が開始され、同年末までに一般提供が開始される。Data CloudとBigQueryの連携は2023年後半からパイロット段階が開始され、2024年初めに一般提供が開始される予定だ。