2022年の世界IaaS市場、売上高29.7%増で1000億ドル超え–ガートナー調査
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Gartnerは米国時間7月18日、2022年における世界のIaaS市場について調査結果を発表した。売上高は29.7%増で、2021年の928億ドルから1203億ドルに増大した。同社によると、1000億ドルを上回るのは初めてだという。
企業別に見た場合、Amazonが首位を維持し、Microsoft、Alibaba、Google、Huaweiがそれに続いた。これら上位5社が市場の80%以上を占めた。2022年の世界IaaS市場1位のAmazonは、売上高481億ドル、市場シェア40%だった。
2位のMicrosoftは市場シェアが21.5%、売上高は250億ドルを超えた。同社のソフトウェアファースト戦略はIaaSの成長を引き続き支えており、顧客は自動化、高度な分析、デジタルワークプレイス機能をサポートするためより多くのクラウド容量を必要としているとGartnerは述べる。
Alibaba Groupは、市場シェアが前年比2.4%とわずかに増加したものの7.7%で第3位にとどまった。中国国内では引き続きIaaS市場をリードしているが、グローバル市場における拡大の可能性が限られているため成長が鈍化しており、「Alibaba Cloud」事業を別会社としてスピンオフさせるという最近の決定を進める結果となっているという。
Googleは上位5社の中で最も高い成長率を示し、41%の成長を遂げ、売上高は90億ドルを超えた。ソブリンクラウドへの投資を増やし、販売マーケティングパートナープログラムの拡大したことで、顧客基盤が広がり、IaaS売り上げがさらに促進されたとGartnerは説明する。
Huaweiは、市場シェア4.4%、売上高52億ドルで上位5社入りを果たした。2020年にクラウドへの注力を強化して以来、中国と新興市場でIaaS売り上げを着実に伸ばしているという。
GartnerでバイスプレジデントアナリストSid Nag氏は、2022年のIaaSの成長について、第4四半期にやや落ち着いたものの予想以上の強さがあったとし、顧客は、これまでコミットしてきたキャパシティーを最大限まで活用することに集中したと続ける。「これは2023年半ばまで続くと予想されるが、市場の成熟から当然の成り行きである。2024年には加速が予想される」(同氏)