薬樹、「Shopらん」導入で本部と薬局間のコミュニケーションを円滑化
今回は「薬樹、「Shopらん」導入で本部と薬局間のコミュニケーションを円滑化」についてご紹介します。
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首都圏を中心に約140店舗の保険薬局を展開する薬樹は、本部と店舗間のコミュニケーションに特化したクラウドサービス「Shopらん」を2022年12月から全店舗で利用開始した。提供元のドリーム・アーツが8月23日に発表した。
薬樹は地域の「健康ナビゲーター」として、薬・食事・運動の専門家が相談や指導を行ったり、講座を開催したりと多様な活動をしている。コロナ禍に伴う医療対応の変化も後押しし、同社は全社的なDXに取り組んでいる。DXを主導する部門では、店舗オペレーションからバックオフィスまで、さまざまな部門や業務のデジタル化を検討しており、特に本部と店舗間のコミュニケーションでは複数の課題を抱えていた。
例えば、本部からの指示は1日100件以上に上り、大きな負担を課せられた現場は指示を十分に実行できないことが懸念されていた。特に、タスクの確認・管理を担うストアマネジャーに負担がかかっていたという。一方、指示を出す本部側は、店舗に届く情報量や進捗(しんちょく)状況を確認しづらいという課題があった。
こうした課題を解決するため薬樹は、Shopらんの導入を決定。導入の決め手には、タスクの件数や進捗状況、店舗ごとの閲覧率や実施率を可視化する点、情報の自動整理やAPI連携などの機能を搭載している点があるという。
Shopらんでは、1つの通知に対して期日や内容の違う作業指示を複数ひも付けて発信できる。店舗には、各作業指示の実施予定日に合わせて自動でリマインドが行われ、本部やエリアマネージャーは作業の進捗状況を個別店舗やエリアなど、グループ単位で確認できる。本部は店舗への明確な作業指示が可能になるほか、店舗の負荷や指示の実施状況を問い合わせることなく把握できるようになる。
導入して約半年が経過した現在、薬樹では本部からの指示や通達のほか、日報や各取り組み状況の報告、店舗間における医薬品の融通、本部への問い合わせなど、さまざまな業務でShopらんを利用している。
導入の結果、回答/閲覧/作業実施率が改善し、全店展開から2カ月で80%以上を達成。本部からの指示件数やリマインドの約9割が削減され、各店舗の作業状況の集計、電話やメールでの確認作業は不要となった。
薬樹は、Shopらんを起点に全社のデジタル化と情報の一元管理を推進するとともに、2023年9月から同サービスの「フレッシュマニュアル機能」も利用する予定。この機能により同社は、各店舗のノウハウをマニュアルに反映できると期待している。
フレッシュマニュアル機能では、本部から配信されるマニュアルに対し、店舗は独自のやり方やアイデアを「店舗メモ」としてマニュアルに添付できる。本部では、各店のメモを参考にマニュアルをアップデートすることが可能となる。