マルチクラウドに生成AIを加えるヴイエムウェアの新展開
今回は「マルチクラウドに生成AIを加えるヴイエムウェアの新展開」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
VMwareは米国時間8月21~23日、米国ラスベガスで年次イベント「VMware Explore 2023」を開催している。メインとなる会期2日目の基調講演では、生成AI分野におけるNVIDIAとの新たな協業をはじめ、クラウドインフラ、モダンアプリケーション、エッジコンピューティング、ワークスタイルに関する多数の発表を行った。
今回のVMware Exploreは、同社の創業25周年の節目となる。前回の2022年からイベント名称を「VMware Explore」に改め、コロナ禍で中断していたリアル開催も復活させたが、今回2023年のイベントはほぼコロナ禍以前の通常開催に戻ったようだ。ヴイエムウェア 代表取締役社長の山中直氏によれば、日本からは顧客やパートナーなど約250人が現地会場に足を運んでいる。
基調講演には、最高経営責任者(CEO)のRaghu Raghuram氏らに加え、VMwareの買収を進めているBroadcom プレジデント CEOのHock Tan氏、NVIDIA 創業者 CEOのJensen Huang氏も登場する豪華な顔ぶれとなった。
講演の冒頭では、Raghuram氏が25年にわたる同社ビジネスの成長を振り返るとともに、世界中の顧客やパートナーらへの感謝の意を表明した。Raghuram氏は、25周年における重要なマイルスートンがBroadcomとの協力関係だと述べる。両社は2022年5月に、BroadcomがVMwareを610億ドルで買収することに合意しており、現在は世界各国の規制当局による審査が行われている。英国時間8月21日には同国での買収審査も承認された。
講演にビデオメッセージを寄せたBroadcomのTan氏は、「両社の関係は競争優位性を高めるとともにマルチクラウドの成長、セキュリティの強化などの価値を顧客にもたらすものだ」とコメント。Broadcomの会計年度の締めとなる2023年10月末までに買収を完了できる見通しだとし、「買収完了後直ちに20億ドルを研究開発に追加投資する。VMwareのビジネスをさらに加速させる」(Tan氏)と述べた。ビデオメッセージの後にTan氏が、ステージには上がらずゲスト席から来場者に手を振った。