「ヴイエムウェアはAIでも橋渡しの役目を果たす」–ラグラムCEO

今回は「「ヴイエムウェアはAIでも橋渡しの役目を果たす」–ラグラムCEO」についてご紹介します。

関連ワード (ITインフラ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 VMwareの最高経営責任者(CEO)を務めるRaghu Raghuram氏が来日し、同社が発表した「Private AI」の方向性などについて説明した。

 Raghuram氏は、「NVIDIAと共同で開発したエンタープライズ向けAIプラットフォームの『VMware Private AI Foundation with NVIDIA』は、2023年の後半以内にリリースを予定する。『VMware Cloud Foundation』(VCF)がベースになっており、エンタープライズ(大企業)にAIモデルを持ち込むことができ、大きなインパクトをもたらすものになる。大規模言語モデル(LLM)だけでなく、特定の業界に特化した小さな言語モデルもこのプラットフォーム上で動作させることができる。新たなテクノロジーを多くの企業に使ってもらえるようになる」などと述べた。

 VMwareは、1998年の創業から25年の節目を迎えていると同時に、2003年に日本法人を設立してからちょうど20年を迎えた。その間にVMwareが担ってきたのは「橋渡し」の役割だった。

 ヴイエムウェア代表取締役社長の山中直氏は、かねてから「VMwareはITのサイロの架け橋になることが役割」と発言してきた。日本で事業を開始した当初は、仮想化技術でハードウェアを抽象化し、ハードウェアのサイロをなくし、選択の自由を提供した。まさに「橋渡し」の役割から事業をスタートしている。その後も、ネットワーク、クラウド、アプリケーションによって生まれるITのサイロを橋渡しするさまざまな製品やサービスを提供してきた。今回のVMware Private AIも、同じく「橋渡し」という文脈で語ることができるという。

 Raghuram氏は、「VMwareがこれまで成功を収めてきたのは、顧客に対して橋渡しの役割を果たしてきたことにある。例えば、従来のアプリケーションと新しいアプリケーションの橋渡しをしたのと同じようなことを生成AIの利用においても起こすことになる」とし、「全てのアプリケーションを『ChatGPT』で行う必要はない。VMware Private AI Foundation with NVIDIAによって、さまざまなAIモデルを利用できるという点での橋渡しが行える」と語る。

 Raghuram氏は、「マルチLLM」時代の訪れをいち早く捉え、そこにVMwareが橋渡しの役割を果たすというわけだ。

 また同氏は、「長年にわたって蓄積したデータも、より活用できるようになる。われわれの提案は、企業がこれまでに投資したものを捨てなくては、新たなものを活用できないということではなく、新たなテクノロジーを利用する際にも、これまでに投資したものを利用できるよう橋渡しをする。(米航空機メーカーの)Boeingは、紙文書をはじめ50年間にわたる設計データを蓄積しており、これをクラウドでも利用できるようにして、エンジニアが簡単にアクセスできるようにしている例がある。ここもAIの力が発揮できるようになる」などと述べた。

 さらに、「VMwareが大切にしているのはスキルセットの継続」とし、「今までに学んできたことが使えなくなるのではなく、VMwareのスキルがあれば、新たなテクノロジーも使いこなしてもらうことができる。VMware Private AI Foundation with NVIDIAも同じだ」と語った。

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