開発現場で活躍する生成AI、次はどこに使われる?

今回は「開発現場で活躍する生成AI、次はどこに使われる?」についてご紹介します。

関連ワード (調査等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 生成AIの使い道はまだ未知数だと考えている人もいるかもしれないが、すでにこの技術は、ソフトウェア開発の生産性向上という分野で十分にその価値が証明されている。実際、最近実施された調査では、IT専門家の半数近くが、すでにアプリケーション開発に生成AIを使用していることが明らかになった。また、IT専門家の3分の1が、データ分析にAIを使用していることも分かった。ただし、ビジネスでの生成AIの利用はまだ十分に進んでいないようだ。

 O’ReillyがIT専門家2800人以上を対象として実施した調査のレポートが発表され、回答者の44%がプログラミング業務ですでにAIを使用しており、34%がこの分野でのAI利用を試している最中であることが判明した。データ分析も生成AIの主な用途の1つで、IT専門家の32%がデータ分析に生成AIを使用しており、38%が試している最中だった。

 レポートの著者であるMike Loukides氏は、「生成AIの一番の用途が、『GitHub Copilot』や『ChatGPT』のようなツールを使ったプログラミングであることに驚きはなかったが、その普及の進展度には驚かされた」と述べている。

 またこのレポートからは、生成AIの周辺に、すでにツールの健全なエコシステムが構築されていることも窺われた。Loukides氏は「かつてカリフォルニア州で起きたゴールドラッシュについてよく言われたように、誰が儲けているのか知りたければ、金を掘っている鉱夫ではなく、誰が鉱夫にシャベルを売っているかに注目すべきだ」と書いている。

 レポートでは、「複雑なプロンプトを作成するプロセスの自動化はすでに一般的になっており、検索拡張生成(RAG)や『LangChain』のようなツールがそれにあたる。また、あとで再利用するためにプロンプトをアーカイブしてインデックス化するツールや、AIが質問に答えるために使用できるドキュメントを検索するためのベクターデータベースなどもある。私たちはすでに、次世代のツールへと移行しつつある」と説明している。また、IT専門家の16%が、所属企業はオープンソースモデルを基盤とした開発を行っていると回答していたことも分かった。

 Loukides氏らは、開発者によるAIツールの利用は、経営陣がそれを押しとどめようとしても進んでいくと考えているようだ。同氏は、「私たちは、企業がプログラマーにAIの利用を禁止しても、AIは使われると予想している」と述べている。

 「プログラマーは、テストフレームワークやソース管理、統合開発環境などを始めとして、常に自分の仕事を楽にしてくれるツールを開発してきた。(中略)プログラマーは今後も仕事を片付けるために必要なことをやるだろうし、マネージャーは、チームの生産性が上がり、目標が達成されている限り、喜んでそれを黙認するだろう」

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