ルタオ、公式ECにチャット機能搭載–ロイヤルカスタマーのCVRが最大約5割に
今回は「ルタオ、公式ECにチャット機能搭載–ロイヤルカスタマーのCVRが最大約5割に」についてご紹介します。
関連ワード (マーケティング、リテールテック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
北海道千歳市に拠点を置くケイシイシイは、同社のスイーツブランド「小樽洋菓子舗ルタオ」(ルタオ)の公式ECサイトにビジネスメッセンジャー「チャネルトーク」を導入した。提供元のChannel Corporationが12月7日に発表した。同ツールの導入により、ロイヤルカスタマーのコンバージョン率(CVR)は最大約50%に向上した。
ルタオは、パティシエがこだわりぬいて作るスイーツで多くの消費者の支持を集めている。特にECではリピーターやロイヤルカスタマーが多いことから、顧客一人一人のさらなるロイヤリティー向上とECでの購買体験改善に向け、チャネルトークを導入してチャット接客を開始した。
チャネルトークでは、過去の問い合わせや顧客情報を確認できるため、新規顧客とロイヤルカスタマーを瞬時に判別して接客できる。インターファクトリーが提供するECプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」と双方の会員情報を連携し、購入履歴や会員情報を把握することで、スピーディーかつ個別最適化された接客を実現しているという(図1)。
チャネルトークの導入前、ルタオではECからの問い合わせにメールで対応していた。購入前の問い合わせは、導入前には全体の約10%しか占めていなかったが、導入後には約50%にまで増加した。メールマガジンをあまり読まない顧客に対しても、EC上のポップアップを通して情報を届けられるようになり、タッチポイントの増加や購買の促進につながっているという。
CVRは、ロイヤルカスタマーでは最大約50%、一般の顧客では最大約30%に向上した。加えて、チャット接客を活用していなかった場合と比べて客単価は1.5倍となった。
ルタオでは電話対応において、ロイヤルカスタマーに特別な声がけを意識していることから、チャットボットでもロイヤルカスタマーの名字で呼びかけるように設計している(図3)。ロイヤルカスタマー向けのキャンペーンをポップアップで配信した際は、2日間で閲覧率が54.4%、クリック率が48.6%、CVRが47.2%を記録した。
ルタオでは今後、チャットに限らず電話やメールの問い合わせもチャネルトーク上で管理し、顧客対応全体の質向上を目指すとしている。