Dockerfileを解析、最適化やベストプラクティスをガイドしてくれる「Docker Buildチェック」機能が正式版に
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Docker社は、Dockerfileを解析して最適化とベストプラクティスをガイドしてくれるツール「Docker Buildチェック」機能の正式版をリリースしました。
Docker Buildチェックは、WindowsやMacなどのデスクトップ環境にDockerコンテナ環境を簡単に導入できるDocker Desktopの最新版として7月29日にリリースされた「Docker Desktop 4.33」の機能として提供されます。
Dockerfileとは、Dockerコンテナを構成するさまざまなファイルを取得し、ビルドを実行してDockerコンテナイメージを作成する際の手順書といえます。
そのため、Dockerfileはビルドが正常に実行されるようにバグがないように手順を記述するだけでなく、将来の構成変更によるアップデートに備えてメンテナンスが容易で、なおかつ高速にビルドが実行できるように最適化された構成で記述されることが望まれます。
Dockerfileの構文チェックだけでなく最適化などもガイド
Docker Buildチェックの機能では、Dockerfileの構文をチェックし、ビルドが最後まで正常に実行できるかどうかを確認する機能だけでなく、最適化されたDockerfileによるビルド時間の短縮や、コミュニティから収集し体系化した一連のベストプラクティスを学べるようにガイドする機能なども提供されます。
ビルドコマンドのデバッグフラグによって、ワーニングの種類や発生する場所、解決方法に関する詳細情報などを表示できます。
また、Dockerfileなどを変更した場合に実際に全体をビルドすることなく、通常は1秒未満で高速にビルドの評価だけを行うこともできます。
Docker Buildチェック機能は、Docker DesktopのBuildsビューからも参照できます。
コードエディタ上でリアルタイムにフィードバックも
今後、Docker Buildsチェックには、さらに多くの包括的なチェック機能、チェック項目やポリシーのカスタマイズ機能などの機能向上が行われる計画です。
また、IDEとの統合によってコードエディタ上でリアルタイムにDocker Buildsチェックのフィードバックを得ることができるようになる予定です。
Docker Debugも正式版に
Docker Desktop 4.33では、Docker Debug機能も正式版となっています。
参考:デバッグのときにDockerコンテナにシェルやデバッグツール群を組み込める「Docker Debug」が正式リリース