HashiCorp Vaultもフォークへ、「OpenBao」がLinux Foundation傘下で進行中
今回は「HashiCorp Vaultもフォークへ、「OpenBao」がLinux Foundation傘下で進行中」についてご紹介します。
関連ワード (変更、安全、起案文書等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
HashiCorp TaraformのフォークであるOpenTofuに続いて、HashiCorp Vaultのフォークとして新プロジェクト「OpenBao」がLinux Foundation Edge傘下で進んでいることが明らかになりました。
OpenTofuに続いてOpenBaoがフォーク
HashiCoprは今年(2023年)8月、それまでMozilla Public License v2.0(MPL2.0)のオープンソースライセンスで提供していたTerraformやVaultなど同社製品のライセンスを、商用利用に制限があるBusiness Source License v1.1(BSL1.1)に変更すると発表しました。
このライセンス変更に反発した開発者達が中心となり、2023年9月にLinux Foundation傘下でTerraformのフォークである「OpenTofu」が立ち上げられました。
参考:Terraformのフォークが「OpenTofu」としてLinux Foundation傘下で正式ローンチ。OpenTFから改名
そして今回、Terraformに続いてHashiCorp Vaultのフォークが登場したのです。
HashiCorp Vaultはシークレットを安全に管理するソフトウェア
HashiCorp Vaultは、パスワードやアクセストークン、APIキーといったコードに書いてはいけないシークレットを安全に保管し、必要に応じてシークレットへの適切なアクセスを提供するソフトウェアです。
これによりシークレットの安全かつ効率的な一元管理を実現します。
OpenBaoは、このHashiCorp VaultがMPL2.0であった最後のバージョンである1.14をフォークすると説明されています。
ロゴもすでに公開されており、下記のおまんじゅうがそれです(JavaScriptランタイムのBunのロゴにそっくりな気がします……)。それにしても、豆腐に続いておまんじゅうと、食べ物シリーズなんですね。
OpenBaoプロジェクトの起案文書にはスポンサーユーザーとしてIBMの名前が記されており、大企業の支援があることで多くの人に期待を持たせるプロジェクトにもなっています(まだ正式な支援ではないとの報道もあります)。
ただ現時点ではまだGitHubのリポジトリは空の状態です。プロジェクトのミーティングは毎週行われているため、今後の進展を見守りたいところです。