東芝、オンプレミスとクラウドストレージの連係でコストを30%削減
今回は「東芝、オンプレミスとクラウドストレージの連係でコストを30%削減」についてご紹介します。
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東芝がグループで利用するデータ保存にWasabi Technologiesのクラウドストレージサービスを採用し、コストを30%削減した。Wasabi Technologies Japanが発表した。
東芝グループでは、NetAppの容量1ペタバイトのストレージをファイルサーバーとしてオンプレミスで運用し、日々蓄積されるデータ量が前年比10%増になっているという。今後のデータの増加を見越したストレージ拡張に多額の費用が必要になる課題があった。
そこで、NTTコミュニケーションズの「ストレージ最適化ソリューション(Wasabi Tiering for NetApp)」サービスを採用した。NetAppの「階層化」機能を使って、NetAppのストレージに保存されているデータのうち、30日以内のアクセスがなかったデータをWasabiのクラウドストレージに自動転送、保存している。現在は全データの85%をWasabiのクラウドストレージに格納している。
NTTコミュニケーションズの今回のサービスを使うことで、東芝グループとしてのクラウド標準に準拠しつつ、コストが安価になったという。また、オンプレミス/クラウドの分散ストレージ環境となるが、NTTコミュニケーションズのデータセンター内で完結できる構成も採用理由だとし、東京と大阪の分散配置で事業継続計画(BCP)を満たすことができた。
この取り組みで東芝グループは、コストを30%削減した。各部門にあったファイルサーバーを廃止して運用負荷も軽減しているという。東芝インフォメーションシステムズ ITプラットフォーム推進部は、「NetAppのデータ保存領域をWasabiに拡張し、使い勝手はそのままに安価なストレージ領域が大きく広がった。コストの30%削減を達成したが、使えば使うほど効果が高くなっていると実感している」とコメントしている。
今後は、さまざま現場のデータ、各国の拠点のログなど、さらに膨大なデータの収集や活用を検討しているという。