塩野義製薬、国内全従業員6500人のアイデンティティー管理を効率化
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塩野義製薬は、国内の全従業員を対象にしたアイデンティティーセキュリティの実現に向けて「SailPoint Identity Security Cloud」を導入した。SailPointテクノロジーズジャパンが12月19日に発表した。
2024年6月に稼働を開始させる予定で、国内全社の従業員や契約社員、常駐社員、グループ会社社員を含むシステム利用者、約6500人のアイデンティティー管理を行う。
SailPoint Identity Security Cloudは、ユーザーの職務や所属が変化することに対応し、適切なタイミングで必要となるアクセス権を自動的に付与する。また人工知能/機械学習を活用して、人手で発見、判断が困難なリスクのあるアイデンティティーの是正を促し、セキュリティと生産性のバランスに寄与する。
塩野義製薬では、ユーザーフレンドリーなUI設計のためコーディングなどの専門的なスキルをあまり必要としないことや、開発や保守の負担削減が期待できることを評価した。稼働後はコンプライアンスおよび監査関連の対応プロセスのコスト削減、従業員のオンボーディングプロセスの効率化などを目指す。さらに稼働開始のタイミングでActive Directory(AD)と特権アクセス管理(PAM)との連携を予定しているという。
同社では社内で利用するアプリケーションの数が増加し、マルチクラウド化が進んだことで取り扱うデータ量が日々増え続けている。その中で一貫性があり効率的なアクセス権限管理ができていないという課題を抱えていた。
また、ユーザーの役割や責任範囲が絶えず変化し、アクセスの対象が多岐にわたっていたが、アクセス権が可視化されないままになっていた。そのため非効率なコンプライアンス対応や監査対応に工数が割かれるようになり、セキュリティ侵害の発見や防止に十分なリソースを適用できなくなっていた。