The Linux Foundation、HPCを推進する新団体HPSFを設立へ
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ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)は、並列にデータを処理することで、コンピューティングのパフォーマンスを限界にまで押し上げている。つまり、そのコンピュートリソースが、Hewlett Packard Enterprise(HPE)と傘下のCrayによるエクサスケールコンピューター「Frontier」であるか、数百、あるいは数千台規模のサーバー群なのかにかかわらず、複雑なタスクを受け取り、マシンの性能が許す限り高速に実行するということだ。
オープンソースのイノベーションをリードする組織であるThe Linux Foundationは米国時間11月13日、HPCの発展を目的とした団体High Performance Software Foundation(HPSF)の設立計画を発表した。The Linux Foundationは9日にも、ストレージソリューションの管理と開発を目的とした団体Distributed Asynchronous Object Storage(DAOS)Foundationの設立を発表している。
HPSFは、HPC向けのポータブルなコアソフトウェアスタックの構築と普及、向上を目的としている。このスタックは以下の10種類のオープンソースプログラムで構成されている。
DAOS Foundationは分散型非同期オブジェクトストレージ(DAOS)プロジェクトの運営と開発に注力していく。DAOSはHPCや人工知能(AI)向けのワークロードを取り扱う、革新的な性能を有したオープンソースの高性能ストレージシステムだ。これにより、完全分散型のキーバリューストレージ(KVS)アーキテクチャーがもたらされ、従来のPOSIXベースのHPCストレージシステムの制限を克服できるようになる。
DAOSは高帯域幅かつ低レイテンシー、高い秒あたり入出力(IOPS)をサポートしている。最も重要なのはここでも、1にも2にもスピードだ。これは、Intelが2012年に取り組みを開始したという点で成熟したプロジェクトだ。同社はDAOSのソースコードをDAOS Foundationに寄贈し、今後も主要なコントリビューターとして貢献していく。