「SparkyLinux」–時代遅れのマシンを延命できる高速なLinuxディストロ
今回は「「SparkyLinux」–時代遅れのマシンを延命できる高速なLinuxディストロ」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Linuxを使用する多くのメリットの1つとして、他のOSにありがちな「計画的陳腐化」からの影響を受けないという点がある。現代の厳しいニーズには応えられない時代遅れのコンピューターがあったとしても、Linuxであればそうしたコンピューターに再び命を吹き込めるようなディストリビューションを見つけ出せるはずだ。
とは言うものの、75MHz駆動の「Pentium」を搭載した大昔のマシンを地下室から引っ張り出し、埃を払った上で、日常的に使用するコンピューターに変身させられるというわけではない(そうしたマシン上で稼働できるディストリビューションを見つけることはおそらく可能だろうが)。ここで実際に言いたいのは、毎年OSのアップグレードが行われるたびに、そのシステム要件に目を通し、現在使用しているコンピューターをお払い箱にして高速で高価な新製品を導入するための検討をしなくても済むようになるということだ。
この点でLinuxは頼もしい存在だ。そして「SparkyLinux」は、「LXQt」のような軽量デスクトップと組み合わせた場合に特に力を発揮する。筆者が使ってみたのはまさにこのデスクトップだ。SparkyLinuxが対応しているデスクトップ環境は以下の通りだ。
また、最小限のGUIを搭載したエディションや、テキストのみのエディションさえ用意されている(このため、好みのデスクトップをインストールできる)。さらに、以下のような3種類の特別エディションも用意されている。
筆者はLXQtバージョンを試してみることにした。というのも、このデスクトップはあまりレビューされておらず、筆者自身もしばらく使っていなかったためだ。
筆者の感想を述べる前に、まずSparkyLinuxとはどういったディストリビューションなのかを説明しておきたい。
SparkyLinuxは、上述したようにDebianをベースにしている。そのゴールは、高い信頼性と、高速な動作、容易な操作を実現しつつ、カスタマイズ性を究極にまで推し進めた(約20種類のデスクトップ環境/ウィンドウマネージャーに対応している)Linuxディストリビューションを実現するというものだ。そして開発者らの努力によって、SparkyLinuxはほとんどの無線/モバイルネットワークカードに対応しているだけでなく、マルチメディア関連のコーデックすら網羅したディストリビューションになっている。