サッポロライオン、予約管理システムを導入–予約導線の最適化でコスト削減

今回は「サッポロライオン、予約管理システムを導入–予約導線の最適化でコスト削減」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング、リテールテック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 サッポロライオンは、同社が展開する飲食店「銀座ライオン」や「エビスバー」など予約業態を採っている全84店舗に、飲食店向け予約管理システム「ebica(エビカ)」とAIを活用した電話予約応対サービス「AIレセプション」を導入した。提供元のエビソルが発表した。

 サッポロライオンは、公式アプリを通してお得な情報や便利な予約導線を提供し、再来店需要の促進を図っている。しかし、リピーターの顧客でも検索で上位に表示されるグルメサイトから予約することが少なくなく、店舗指名の来店にもかかわらず毎回グルメサイトに対する送客手数料の支払いが発生してしまっていた。

 同社は新規顧客向けのグルメサイトと既存顧客向けの公式アプリそれぞれの予約導線を確立する必要性を認識し、ebicaとAIレセプションを導入して運営店舗で利用する予約台帳システムを統一した。

 同社は現在、複数のグルメサイトからの予約・空席の在庫を一元管理するebicaの機能「グルメサイトコントローラー」、公式アプリといったオウンドメディアの予約導線を構築する機能「スマート予約」の活用を全店舗で進めている。

 グルメサイトコントローラーは、それまで同社の店舗スタッフが手動で行っていた各グルメサイトの空席情報の更新を自動で行い、ダブルブッキングのリスク低減や予約の最大化に貢献しているという。スマート予約では、同社の公式アプリにおけるリピーター向けのコース提案をカスタマイズすることが可能となった。

 両機能を活用した予約導線の整備により、サッポロライオンではオウンドメディア経由の予約が全体の約37%を占めるようになった(図1)。その結果、グルメサイトの掲載プランを安価なものに変更した店舗も見られるという。

 ebicaと併せて全店舗に導入したAIレセプションでは、同社の運営店舗にかかってくる電話の半数近くを自動応対し、スタッフの負担を軽減している。同サービスのAIスタッフは、通常の予約電話に加え「今空いているか」といった空席確認への応対や満席時の連絡を代替している。これによりスタッフは、目の前の顧客へのサービスに一層注力できるようになったという。

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