セキュリティを軸に社会全体の安全なDXに貢献–アシュアード・大森社長
今回は「セキュリティを軸に社会全体の安全なDXに貢献–アシュアード・大森社長」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
2024年に向けたIT企業のトップメッセージを紹介する。
アシュアード 代表取締役社長 大森厚志氏
2022年8月にアシュアードが設立されてから、昨年無事に2期目を迎えることができました。当社は、脆弱(ぜいじゃく)性管理クラウド「yamory(ヤモリー)」、セキュリティ評価プラットフォーム「Assured(アシュアード)」の2事業を展開するなか、現在はグループ利用を含めて400社を超える企業様にご導入いただき、多くの期待をお寄せいただいております。
2023年は、ChatGPTの登場を皮切りに生成AIの活用が一気に普及し、テクノロジーをめぐっては大きな変化の年となりました。当初は、セキュリティや情報の正確性の懸念から、活用を躊躇(ちゅうちょ)する動きも見られたものの、さまざまな成功事例が後押しとなり、ビジネスを加速させる重要な手段として必要不可欠な存在となりつつあります。
一方で、セキュリティ事故も後を絶たない一年となりました。サイバー攻撃の手口は年々多様化・高度化するなか、特に昨年はランサムウェアによる被害が拡大しました。また、オープンソースソフトウェアやミドルウェア、システムベンダー、クラウドサービスなどを含む、サプライチェーンを狙った攻撃が急増し、数百億円規模の経済損失やインフラ機能の停止、人命を脅かす事態にまで発展しています。こうした被害を阻止しようと、政府が指定する重要インフラなどを対象とした各種ガイドライン、規制の強化も進んでいます。経営者によるセキュリティに対する戦略・判断の必要性は高まっており、企業経営において「セキュリティ」は切っても切り離せない関係となりました。
こうした中、2024年はテクノロジーの活用がより一層重要な年となるでしょう。
先日発表された日本の1人当たりGDP(国内総生産)は過去最低の21位、G7では最下位という結果になりました。世界デジタル競争力も過去最低の32位と、デジタル化の遅れは日本経済に深刻な影響をもたらしています。まさに今、国をあげての生産性向上、イノベーション創出が強く求められるなか、その鍵となるのは生成AIをはじめとしたテクノロジーの活用です。そして、この動きが加速すればするほど、サイバーセキュリティの重要性は一段と増していくことが予想されます。
アシュアードは、世の中の生産性向上、イノベーション創出を支えるテクノロジー活用を更に押し進めるべく、社会全体の安心・安全なDXに貢献し、成長と飛躍の1年にしていきたいと思います。
Assuredは、安心・安全なクラウド活用に向けた、クラウドサービスを利用する企業・提供する事業者の双方をつなぐセキュリティ評価の共通規格化を目指し、第三者機関として、利用企業様に対するコンサルティングサービス提供などを通じた付加価値向上、セキュリティ評価情報のデータベース拡充によるプラットフォーム強化を進めてまいります。
yamoryは、ITサービスを提供する事業者のサイバーセキュリティ対策として必要不可欠な存在となることを目指し、効率的な脆弱性管理に加え、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティ強化として注目が集まる「SBOM(ソフトウェア部品表)」の必須ツールとして、サービス向上に努めてまいります。
2024年は両事業の連携を深め、事業・組織共につながりを強化することで、お客様へのさらなる価値提供を行ってまいります。そしてデジタル時代に必要不可欠なビジネスインフラとなるべく、挑戦を続けてまいります。