「Terraform Cloud」、プロジェクトの概要ページを刷新–VCS接続の範囲も制御可能に
今回は「「Terraform Cloud」、プロジェクトの概要ページを刷新–VCS接続の範囲も制御可能に」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
HashiCorpは米国時間4月4日、「HashiCorp Terraform Cloud」において、新しいプロジェクトの概要ページを導入し、バージョン管理システム(VCS)接続のプロジェクト範囲も制御できるようにしたと発表した。
新しいプロジェクトの概要ページは、アクセスしている全プロジェクトの閲覧・検索を可能にする。各プロジェクトに関連したチームやワークスペースの数の概要も表示する。
プロジェクトをクリックすると、新しい専用ページが表示され、プロジェクト内の全リソースを一覧し、ワークスペース名やヘルスといったキープロジェクトの詳細を表示する。このページから「Settings」をクリックし、プロジェクトやそれにアクセス可能なチームを管理できる。
プロジェクトによってはプロジェクト名が長くなり、ワークスペース表示のサイドバーに収まらなくなる場合があるという。そのため、ワークスペースの閲覧用に設計された表示に制限されない、より良いブラウジング体験がプロジェクト用に必要とされていたとHashiCorpは説明する。
VCS接続のプロジェクト範囲の制御は、特定のVCS接続からリポジトリーを利用できるプロジェクトを制限したい場合、選択されたプロジェクト内のワークスペースに接続を限定することを可能にする。デフォルトでは、各VCS接続は組織内の全ワークスペースで利用できるようになっている。
単一のTerraform Cloud組織内では、複数のVCS接続を定義し、リンクされたワークスペースで利用可能にできる。しかし、これまでは、この接続の範囲を制限する方法がなく、複数のVCSプロバイダーを使用する組織や、プロバイダー内でセグメント化されたデプロイがあり、異なるチームや事業部が運用する組織にとって課題となっていたと同社は説明する。このような環境では、エンドユーザーを必要なプロバイダーやデータに制限することが望まれ、多くの場合必要となる。これにより、ミスのリスクが減り、他のチームからの機密情報が漏えいするのを防止するという。
この新機能により、VCS環境を分離するためだけに複数のTerraform Cloud組織を維持するという追加のオーバーヘッドを防ぐことができる。また、使う必要のあるVCSプロバイダーだけにアクセスできるよう制限するという、より安全なセルフサービスのためのガードレールを追加することで、エンドユーザー体験をシンプルにできると同社は語る。