日立、医薬品製造時のデータ完全性を保つプラットフォームを提供
今回は「日立、医薬品製造時のデータ完全性を保つプラットフォームを提供」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日立産業制御ソリューションズは4月24日、医薬品製造における製造実績のペーパーレス化やデータの完全性を担保し、データ管理工数を低減するデータインテグリティープラットフォーム「DI-PF」の提供を開始した。制御系システム(OT)領域の多様な設備データを人手を介さず統合することで、ワンストップソリューションとして工場DXを支援する。
新ソリューションの開発背景としては、医薬品製造における品質保証や信頼性の向上要求、記録管理媒体のデジタル化、データインテグリティーの順守要求の高まりなどがある。データインテグリティーの順守がより求められる背景には、「不適切なデータの管理」や「ガイドライン発令と法規制化」、インダストリー4.0に代表される世界的な産業分野向けIoT(IIoT)化、DX化の進行が挙げられる。
日立製作所と日立産業制御ソリューションズは、医薬品の安全性と高品質を支えることを中心に、医薬品製造向けビジネスを推進してきた。また、日立製作所は医薬品製造工場のIIoT化とDX化を推進するために、DI-PFの導入を見据えた工場全体の構想策定コンサルティングサービスも提供している。
DI-PFは、工場DX推進を支援する新たなプラットフォームとなる。設備側のデータを人間の手を介さず自動的に取得し一元管理することで、医薬品製造現場の課題を解決する。単一設備だけでなく、製造ライン全体に対しての導入も可能であり、多様な設備との連携も可能。設備からDI-PFへ操作を移すことで操作記録と権限管理も可能となり、誰が・いつ・どのように操作したかの操作履歴も取得できる。データの完全性を実現するのに必須となるユーザー認証機能や権限統合管理機能、監査証跡機能なども備えている。
今後は、OT領域との連携を図り、製造ラインにおける各システムとのシームレスな連携を図っていく。これにより、医薬品業界における工場DXを支援し、医薬品業界の品質・信頼性向上に貢献するとしている。