デンソー、機械部品調達向けAIプラットフォームを導入–AGVの部品コストを約50%削減
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ミスミグループ本社は、デンソーが機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」を導入したと発表した。デンソーは、社内向け次世代型自動搬送車(AGV)の試作品開発から量産までのプロセスに活用する。
meviyは、部品調達における非効率を解消するプラットフォームサービスで、ミスミグループ本社が提供している。機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが自動で即時見積もりを行い、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現する。これにより機械部品調達時に発生していた作業時間の9割以上を削減する。
meviy導入後のデンソーは、これまで2週間ほどを要していた部品発注に必要な2D図面の作図業務が不要になり、数時間で部品発注作業が完了しているという。また大口数量割引や長納期低価格サービスを組み合わせることで部品のコストを約50%削減することに成功した。
さらに、部品ごとにカタログ品と同様の型番(注文番号)を発行できるようになった。これにより、その型番を各工場に共有することで、どこからでも同じ部品を調達できるようになった。そのため全国に複数ある工場への部品配送が不要になり、保全対応もスムーズになったという。加えてmeviyは、加工できない箇所にAIがアラートを表示し、加工不可の理由まで提示するため、設計担当者のスキルアップにもつながっている。
meviyについてデンソーは、切削加工で行っていた部品を板金加工に置き換えてコストを確認するといった取り組みを簡単に自動で行えるとして評価している。さまざまなトライアンドエラーを繰り返しコスト検証ができるので、設計者のスキルアップに最適なツールだとしている。