超大規模分散RDBのGoogle Cloud Spannerにグラフ処理、ベクトル検索、全文検索など新機能。実質的に無制限のスケールで処理
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Google Cloudは、大規模分散データベース「Cloud Spanner」の新機能としてグラフ処理、ベクトル検索、全文検索をプレビュー版として追加したと発表しました。
Cloud Spannerは超大規模分散RDB
Cloud Spannerは地球規模で大規模分散処理を行うスケーラブルで高速なリレーショナルデータベースであり、マネージドサービスとして提供されています。
強い一貫性とトランザクション処理を備え、99.999%という高可用性、秒間10億以上の強力なリクエスト処理能力を実現し、クエリ言語としてANSI SQLをベースにした方言が利用可能です。
2022年には、PostgreSQL互換インターフェイスの提供も開始しました。
参考:Google Cloud SpannerのPostgreSQL互換インターフェイス、正式版に
Cloud Spannerはマルチモデルデータベースへ進化
今回、Cloud Spannerに追加されたグラフ処理はデータ間の関係を表現し、処理する仕組みを提供します。クエリにはISOで策定されたGraph Query Language (GQL)をサポートします。
これにより開発者はナレッジグラフとグラフベースのRAG(Retrieval Augmented Generation)によりAIアプリケーションを強化でき、小売業者はよりスマートなレコメンデーションエンジンを実装し、金融サービス企業は高度な不正検出を提供することができるようになります。
さらにベクトル検索、全文検索もサポート。全文検索機能では、Googleサーチで培ってきた同社のテキスト検索テクノロジーが用いられています。
Cloud Spannerはこれらの新機能によってマルチモデルデータベースへと進化し、新しいクラスのAI対応アプリケーションを提供できるようになったと説明されています。