雇用主が求める言語は「SQL」「Python」「Java」–「IEEE Spectrum」レポート
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プログラミング関係の仕事に就きたいと思っているなら、「SQL」「Python」「Java」の習熟度向上を怠らないようにした方がよい。「2024 IEEE Spectrum Top Programming Languages」レポートによるとそのようだ。同レポートでは、雇用主が何を求めているかを調査している。
そのような結果を示す「Jobs」部門の順位では、「2022 Top Languages Report」と現行の2024年版レポートを比べた場合、上位12言語で幾つかの変化が見られる。JavaとPythonが2位と3位で順位を入れ替えており、Pythonは、データベースアクセス言語「SQL」のすぐ後に続く結果だった。Pythonは、当然ながらAI関連開発では非常に人気がある。
「TypeScript」は、「JavaScript」に代わって4位を獲得した。ウェブページプログラミング言語のJavaScriptとしては、順位を幾つか下げたことで、わずかながら降格となったが、TypeScriptにとっては大きな躍進だ。同言語は、より信頼性の高いデータ型付け(より確かなコードに役立つ)を備えたMicrosoft版のJavaScriptだ。
ほかに大きな動きを見せた言語としては統計分析言語「SAS」がある。SASは、2年前にはトップ12圏外だったが、雇用主による需要という観点で5位に上昇した。これは、AIブームの一部やビッグデータの両方で見られるデータ関連プログラミング言語の増加によるものだ。
古くからあり伝統的な「C」は、上位12リストから完全に外れた。これは、「C#」と「C++」がより汎用(はんよう)性が高い一方で、Cは保守が面倒で明らかに旧式ということを考えると当然だ。
驚くべきなのは「Ruby」だ。ウェブ開発では比較的人気のある言語だが、下位に沈んでいる。一方、「Kotlin」は、「Android」アプリ開発で多用されている言語であるとともにデータサイエンスやエンタープライズアプリケーションで多用されており、上位12に入っている。
プログラムミング言語の人気度を測るには、単に求人という観点だけでは不十分で、より詳細な分析が必要だ。しかし、現在のところ、メッセージは明確である。Python、SQL、Javaを習得すべきだ。JavaScriptでプログラミングをしているなら、TypeScriptの腕を磨くことに力を注ぐ時が来た。