DJIが新型ドローン「Air 2S」を発表、カメラ機能が向上、伝送距離はプロモデル並に

今回は「DJIが新型ドローン「Air 2S」を発表、カメラ機能が向上、伝送距離はプロモデル並に」についてご紹介します。

関連ワード (DJI等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


DJIが最も人気のあるドローンの1つをアップデートした。すでに優れていた製品をさらに改善することになった新機能をご紹介しよう。999ドル(日本価格はスタンダード版が税込11万9900円)の新製品「Air 2S」には、大型センサーと優れた物体検知 / 追跡機能が搭載され、最大転送距離も向上。持ち運び可能なプロシューマー仕様のドローンを探している人にはおすすめしやすい製品だ。

筆者は先週からこのドローンをテストしてきたが、悪天候のため、今回は完全なレビューを作成することができなかった。来週の記事を楽しみにお待ちいただきたい。

2020年に発売された(レビュー記事)先代の「Air 2」は、多くの人がおそらく必要とする以上の性能を備えたすばらしいドローンだった。手頃な価格と持ち運びしやすいサイズに多くの機能が詰め込まれていた。ほとんどの人にとって間違いなく最高のドローンになるだろうが、Air 2Sはさらに価値と能力が高められている。

Air 2とAir 2Sの主な違いは3つ。そのうち2つは技術仕様書に記載されており、1つはマーケティング的には意味のないことだが、現実的な使用におけるパフォーマンスにつながる機能だ。Air 2Sでは、イメージセンサーがAir 2の1/2インチから1インチに大型化した。また、物体検知機能では上方障害物センサーが新たに追加され、木や電線などの障害物の周りでも安全に飛行できるようになっている。

多くのユーザーにとって、最も顕著な改善点は伝送距離だろう。DJI Air 2Sの最大伝送距離(フルHD動画)は12km(日本では8km)と、初代DJI Air2の約2倍となった。私の経験によれば、現実的な環境における使用でも1マイル(約1.6km)を超える距離から安定した動画転送が可能だ。

この伝送距離は、私にとってまるで魔法のようだ。私は初代「Phantom(ファントム)」以降のほとんどのDJI製ドローンを含め、何十台ものドローンをテストしてきた。コンシューマー機レベルのドローンの伝送距離は、毎年少しずつ長くなっている。だが、今回の新製品は違う。Air 2Sの伝送距離および飛行距離は、Air 2のそれらを大きく超えて、いくつかのプロフェッショナル機のドローンと同等になっている。

また、Air 2Sには「OcuSync 3.0(O3)」と呼ばれる最新の映像伝送技術と、2本ではなく4本の伝送アンテナが搭載されている。しかし、これらのディテールはオーナーの目から隠されている。物理的には、アンテナが追加されたことがわかるような外観上の違いはない。

DJIはまた、自動化された撮影モードに、より高度な「MasterShots(マスターショット)」と呼ばれる新機能を追加した。同社によると(私はまだテストしていないが)、マスターショットを起動すると、ドローンは自動で飛行経路を計画し、プロレベルの空撮が今まで以上に簡単に行えるとのこと。FocusTrack(フォーカストラック)ではドローンが被写体を追跡し、選択した人物や対象物にピントを合わせ続ける。これは従来も用意されていたオプションと同様だが、DJIによるとシステムがアップデートされており、パフォーマンスが改善されているという。

Air 2Sでは、先代のAir 2からカメラもアップデートされている。DJIはこの新型モデルに、1インチの2000万画素イメージセンサーを搭載した。これによって5.4K/30fpsまたは4K/60fpsの動画を最大ビットレート150Mbpsで撮影できる。デジタルズームは撮影解像度に応じ、例えば4K/30fpsでは4倍、2.7K/30fpsでは6倍、1080p / 30fpsでは8倍ズームに対応する。

価格は、従来の同レベルのドローンとそれほど変わらない。ドローン本体、送信機、バッテリー1個と必要なケーブルや部品一式が含まれる999ドル(日本では税込11万9900円)のスタンダード版の他、バッテリー2個、NDフィルター、充電ハブ、ショルダーバッグが付属する1299ドル(日本では税込16万5000円)の「Fly More コンボ」パッケージが用意されている。

関連記事:ゴーグルも付属する一人称視点ドローン「DJI FPV」登場

画像クレジット:DJI


【原文】

DJI just updated one of its most popular drones, and I’m pleased to report the new features improve an already good product. The new $999 Air 2S packs an impressive image sensor, range and object tracking/sensing technology that makes it an easy recommendation for anyone looking for a portable prosumer drone.

I’ve been testing the drone for the last week, but poor weather prevented me from constructing a full review at this time. Look for that next week.

The DJI Air 2, released (and reviewed) in 2020, is a fantastic drone that is most likely more drone than most people need. That drone packed a lot of capability into a portable and affordable package. It’s easily the best drone for most, and the Air 2S adds even more value and capability.

There are three main differences between the Air 2 and the Air 2S — two of which are evident on the tech sheet, and one feature that sounds like marketing nonsense but results in real-world performance. The Air 2S features a one-inch image sensor, up from the 1/2-inch used in the Air 2. The new drone also features additional object sensing technology, making it safer to fly the drone around trees, wires and obstacles.

Range, to most users, will be the most noticeable improvement. The DJI Air 2S’s range is very impressive. It’s capable of flying (while streaming HD) nearly twice as far as the original Air 2. In my experience, this results in a real-world range of over a mile.

The range is magical to me. I’ve tested dozens of drones, including most of DJI’s drones since the original Phantom. Each year, the range of consumer-level drones increases incrementally. This release is different. The Air 2S range leapfrogs the Air 2’s flight and streaming range by a large margin and is on par with several professional-level drones.

The Air 2S packs an updated video transmission system called OcuSync O3 and four transmission antennas instead of two. But these details are hidden from the owner. There are physically no external differences that would reveal the added antennas.

DJI also added more automated image-capture flight modes, including a new mode called MasterShots. Per DJI (I haven’t tested this yet), once MasterShots is engaged, the drone will autonomously plan a flight path that will result in pro-level image capture. With FocusTrack, the drone tracks an object and keeps the selected person or object in focus — this is similar to previous options, but DJI says the systems have been updated for improved performance.

The Air 2S comes with an updated camera over the original Air 2. DJI put a one-inch, 20-megapixel image sensor in this model capable of capturing 5.4K video at 30fps or 4K at 60fps and 150Mbps. This camera also supports different zoom levels depending on the capture resolution — from 4x zoom at 4K 30fps to 8x at 1080p 30fps.

The price is on par with previous drones of this level. The Air 2S starts at $999 and is available in a $1,299 package that includes two extra batteries, ND filters, a charging hub and a shoulder bag.

(文:Matt Burns、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

DJI - 公式ウェブサイト

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