やはり新型コロナウイルスの影響が色濃く出たCES 2021

今回は「やはり新型コロナウイルスの影響が色濃く出たCES 2021」についてご紹介します。

関連ワード (CES 2021、新型コロナウイルス等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


初のオールバーチャル開催となったCES 2021で、もちろん新型コロナウイルスは避けて通れない話題となった。結局のところ、CESの期間に関係なく、この話題が人々の頭から離れることはないのだ。感染拡大が起きてから1年近くが経過した現在も、プレゼンターは当然ながら常に存在する「部屋の中にいる象」に対処することを義務づけられているように感じる。ラスベガスのコンベンションセンターからMicrosoft(マイクロソフト)のバーチャル会場に移ったことは、そんな現象のわかりやすい一例だが、時にはもっと強引なこじつけに感じられるようなこともあった。

テクノロジーそれ自体についていえば、健康に関する様々な測定機能からリモートワークの設定まで、新型コロナウイルス感染拡大が今後何年にもわたってテクノロジー業界に大きな影響を与えることは間違いない。それはときに、テクノロジーを絶えず変化する世界に適応させるための純粋で有機的な進化でもある。しかし別のケースでは、「この不確実な時代」を論じるビールのコマーシャルのように、搾取的に感じられる「家電製品」もなくはない。

私は、このウイルス感染が今後のロボット工学やAIにどのような影響を与えるかについて、多くのことを書いてきた。要約するとそれは、世界中に蔓延する致死性と伝染性の高いウイルスで人間の労働力が限界にぶち当たった後、企業は間違いなくロボット工学やAIといった技術を受け入れることに、さらに熱心になるだろうということだ。

今回のCESでは、ロボット工学の反応も垣間見られた。この業界は一般消費者向け製品に比べてリードタイムが長くなる傾向にあるが、その中でも最もわかりやすく、即効性のある例が、紫外線消毒機能を搭載するロボットの増加だった。LG、UBTECH、Ava Robotics(アバ・ロボティクス)の3社が、このカテゴリーについての見解を私の受信箱に送りつけてきた。感染拡大時には消毒技術が強く求められることは明らかであり、ロボットはこのような退屈で反復的なプロセスを自動化する方法を提供すると同時に、潜在的な人間のウイルス感染を防ぐことができる。

画像クレジット:Razer

紫外線消毒はさまざまなかたちで登場した。携帯電話は数年前からこの技術のターゲットになっている。結局のところ、我々はTikTok(ティックトック)を見ているスマートフォンが、移動するペトリ皿であることを、新型ウイルスに改めて教えられたのだ。現象に先んじていた「PhoneSoap(フォンソープ)」がこれまで支配してきた領域に、カナダのスタートアップ企業であるGlissner(グリスナー)社の「CleanPhone(クリーンフォン)」などの製品が参入しようとしている。

Targus(ターガス)のキーボードは、今回のショーで最も広く報道されたUVソリューションかもしれない。キーボードの上に紫外線ランプが備わるこの製品は、少々異様な印象を与える見た目になっている。

マスクもこのショーに秘かに潜り込んできたウイルス関連製品の1つだが、2021年は本当に熱が入っていた。公共の場でマスクを着用することは、一部の国では明らかに新しい現象だが、東アジアのような地域では昔から、生活の一部として普通に行われてきた。ポートランドを拠点とするAo Air(アオエア)社はこのカテゴリーで独自の取り組みを行い、2020年に何度か大きな注目を浴びた。

Razer(レイザー)社のProject Hazel(プロジェクト・ヘゼル)は、今回のショーで間違いなく最も目立つマスクとしてデビューした(上の写真)。この大きくて派手なN95規格マスクは、ゲーム周辺機器を主に扱う会社にとって本業外ともいえるものだが、充電状態を示すLEDを搭載しており、暗い環境下でも着用者の顔が見えるようになっている。装着者の声がクリアに聞こえる技術も組み込まれている。しかし、今のところ、これは注目を集めるための製品を超えるものとして見ることは難しい。

私が本当に期待していたのは、リモートワークに関するものだ。このショーでは、Microsoft Teamsリモート会議機能を搭載したDellのモニターのような製品を見ることができた。マイクロソフトは新型Surface(サーフェイス)をリモートワークマシンとして宣伝していたが、率直に言って、他のポータブルなSurfaceの製品と比べて、特にこの分野をターゲットにしているようには感じられなかった。

企業が取り組んでいるイノベーションの多くは、間違いなくCES 2022まで待たなければならないだろう。来年はラスベガスでそれらを目にすることができるように祈っている。

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画像クレジット:MANDEL NGAN/AFP / Getty Images


【原文】

Of course COVID-19 was bound to be an unavoidable topic during the first-ever all-virtual CES. After all, the topic is at front of mind regardless of the topic these days. Close to a year into the pandemic, presenters still understandably feel obligated to address the always-present elephant in the room. Sometimes it was as simple as acknowledging the strangeness of moving from the Las Vegas Convention Center to a Microsoft-powered virtual venue. Other times it felt far more forced.

When it comes to the technology itself, there’s no doubt that the pandemic is going to have a profound effect on the industry for years to come, from health measures to remote work setups. Sometimes it’s a genuinely organic evolution aimed at adapting technology to an ever-changing world. In other cases, it can feel far more exploitative — like the consumer electronics equivalent to a beer commercial discussing “these uncertain times.”

I’ve written a lot about how the pandemic will impact robotics and AI going forward. The short version is that companies will no doubt be more enthusiastic about embracing these technologies, after bumping up against the limitations of a human workforce with a deadly and highly contagious virus spreading across the world.

We saw some glimpses of robotics’ response. Though there tends to be a far longer lead time than in the consumer category. The clearest and most immediate example had to be the prevalence of UV outfitted robotics. LG, Ubtech and Ava Robotics all bombarded my inbox with their take on the category. The desire for disinfecting technology should be clear during a pandemic, and robotics offer both a way to automate a dull and repetitious process like this, while removing a potential human viral vector from the equation.

Image Credits: Razer

UV disinfecting made appearances in a number of other form factors. Phones have been a target for the tech for a few years now. After all, it didn’t take COVID-19 to teach us that smartphones are mobile petri dishes we watch TikToks on. Products like CleanPhone from Canadian startup Glissner are looking to enter a space that’s been thus far dominated by PhoneSoap, which was genuinely ahead of the curve on the phenomenon.

Targus’s keyboard may well have been the most widely reported-on UV solution of the show, because, well, it’s a bit wacky, with an ultraviolet lamp that sits above it.

Masks are another piece of the puzzle that have slowly been infiltrating the show, but really hit a fever pitch this year. Obviously wearing a face mask in public is only a new phenomenon in some countries — in other parts of the world like East Asia it’s long been a normal part of life. Last year, Portland-based Ao Air grabbed some headlines with its own take on the category.

Razer’s Project Hazel was undoubtedly the most prominent mask to debut at the show. It’s big and flashy and a bit of a diversion for a company that primarily trades in gaming peripherals. The N95 mask sports LEDs to indicate charging status and make the wearer’s face visible in dark surroundings. There’s also technology built in to make the wearer’s voice clearer. For the moment, however, it’s hard to see them as much beyond a headline grabber.

One piece I genuinely expected to see more of was remote work. We caught glimpses, like the Dell monitor with Microsoft Teams conferencing built in. Microsoft pitched its new Surface as a remote work machine, but frankly, it didn’t feel any more targeted at that vertical than any other portable Surface.

No doubt many of the innovations companies are working on will have to wait until CES 2022. Fingers crossed, we’ll see them next year in Vegas.

(翻訳:TechCrunch Japan)


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