東南アジアの生鮮食品を小口直販するB2BプラットフォームSECAI MARCHEが1.5億円を調達
今回は「東南アジアの生鮮食品を小口直販するB2BプラットフォームSECAI MARCHEが1.5億円を調達」についてご紹介します。
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
受注から配送・決済まで独自フルフィルメントサービスで小規模生産者と飲食店とを直接つなぐ、東南アジア産直ECプラットフォームSECAI MARCHE(セカイマルシェ)が、Beyond Next Ventures、楽天ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額1億5000万円を調達した。
東京本社とマレーシアのクアラルンプールに拠点を置くSECAI MARCHEは、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)のマレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピンの生産者に、小口の注文に最適化した共同集荷配送を軸とするフルフィルメントサービスを提供している。通常は、各サプライヤーがそれぞれの配送網を運用しているため、大量発注でなければ採算が取れない。それに対してSECAI MARCHEは、各サプライヤーの商品の集荷と配送を一括して行うため、配送の重複を減らしてコストを最適化でき、少量多品種の注文に対応できる。
特に、東南アジアでは冷蔵物流網が未発達のため、生鮮食品のEC化が強く求められているにも関わらず、自前で冷蔵物流設備を持つ生産者しか対応できていない。そこでSECAI MARCHEは、冷蔵物流網を持たない生産者に冷蔵物流対応のフルフィルメントサービスを提供して、「東南アジアの生鮮食品のEC化を一気に進める」という。
サービス開始から前月比200%を維持し、1年8カ月で生産者100社の日本・ASEAN(マレーシア含む)の以上、レストランやホテルなどの利用者は300店舗以上を数えるまでになった。現在、日本と東南アジアの「こだわり食材」を3000点以上扱っている。
2020年8月には、消費トレンド、季節商品、農家のおすすめなどの要素から利用者にマッチした商品を提案するAIレコメンド機能、複数の仕入れ先の支払いを一括で行える一括オンライン決済機能、配送可能日をカレンダーで見て注文できるカレンダー発注機能などが新たに追加された。
SECAI MARCHEは、2018年に杉山亜美氏と早川周作氏によって共同創設された。杉山氏は、アメリカの大学で運動科学を学び、マレーシアで起業し飲食店経営などを行った後、デロイト トーマツで東南アジア市場への日本産農作物輸出拡大のためのプラットフォーム作りに携わるという経歴の持ち主。
早川氏は、大学院で航空宇宙工学を学び、アメリカのメーカーでの航空、エネルギー、農業などのシステムコンサルタントを経て、日本、香港、タイで農業生産法人を経営。植物工場の生産管理システムを開発した後、デロイト トーマツで農業と国際物流の新規事業立ち上げを支援してきた。
本ラウンドの引受先となったBeyond Next Ventures代表取締役社長伊藤毅氏は、「共同創業者の杉山さん、早川さんは、食品流通小売や農業生産事業への深い知見と経験を有しています。テクノロジーを武器に東南アジアの生鮮食品の産地直送オンラインプラットフォームを作るという壮大な構想を掲げ、異国のマレーシアで果敢に挑戦する素晴らしい経営者です」と話している。
画像クレジット:SECAI MARCHE
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