ランサムウェア犯罪集団「REvil」の容疑者、ロシアで逮捕・起訴
今回は「ランサムウェア犯罪集団「REvil」の容疑者、ロシアで逮捕・起訴」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ランサムウェア攻撃グループ「REvil」に属するとされる8人の容疑者が、モスクワの裁判所で起訴された。ロシアの国営通信社であるタス通信が現地時間1月15日に報じた。
8人の容疑者は、ロシア連邦保安庁(FSB)とロシアの内務省がモスクワ、サンクトペテルブルク、レニングラード、リペツクで、メンバー14人が住む25カ所を対象に実施した大規模な強制捜査で逮捕された。
報道によれば、容疑者らはロシアの刑法第187条第2項(資金の違法流通)違反の容疑でモスクワのトヴェルスコイ裁判所で起訴されたという。容疑者らは、最大で7年の懲役と100万ルーブル(約150万円)の罰金に科せられる可能性がある。
同裁判所は、「現在、Roman Muromsky容疑者、Andrey Bessonov容疑者に加え、Golovachuk M.A.容疑者、Zayets A.N.容疑者、Khansvyarov R.A.容疑者、Korotayev D.V.容疑者、Puzyrevsky D.D.容疑者、Malozemov A.V.容疑者に関する資料の受領を待っているか、すでに資料を審理している。当裁判所は、全部で8人の容疑者に関する資料を持っている」と発表している。
FSBは、米国当局からREvilのリーダーとされる人物や他のメンバーに関する情報を得て強制捜査を実施したという。
FSBの声明によれば、今回の強制捜査では、20台の高級車、4億2600万ルーブル(約6億4000万円)、60万ドル(約6900万円)、50万ユーロ(約6500万円)が押収された。FSBはコンピューター機器も押収し、複数の仮想通貨ウォレットに対するアクセスを獲得したという。
タス通信は、REvilについて「世界で最も著名なサイバー犯罪グループの1つ」だと紹介し、テキサス州政府やAppleなどをはじめとする数十の組織を攻撃したと報じている。
米司法省によれば、REvilはKaseyaやJBSなどの企業に対する攻撃に加えて、17万5000台以上のコンピューターにランサムウェアを展開した罪に問われている。また同グループは、これまでに少なくとも2億ドル(約230億円)の身代金を得たとされている。
米国の政府当局者は、米国時間1月15日の夜、記者団に対して、今回の強制捜査で2021年に発生したColonial Pipelineに対するランサムウェア攻撃を行った人物が逮捕されたと発表したが、その人物の名前は明らかにしなかった。米東海岸地域で1週間にわたる燃料不足を引き起こしたColonial Pipelineに対する攻撃は、「DarkSide」と呼ばれるランサムウェア攻撃グループによるものだとされているが、専門家によれば、このグループはREvilと密接に関わっているという。