ウェルネット、研修会事業の機密データの2次バックアップ先にクラウド採用
今回は「ウェルネット、研修会事業の機密データの2次バックアップ先にクラウド採用」についてご紹介します。
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企業への労働環境整備事業を展開するウェルネットは、研修・講習会事業で取得したデータの2次バックアップ先として、クラウドバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を選択し、運用を開始した。arcserve Japanが発表した。
同社の主力事業である研修・講習会事業で取得する企業情報や受講者の個人情報は、高い機密性が求められる。さらに厚生労働省に認可された養成講習機関として提供している数多くの法定講習については、将来に渡って受講証明書を発行する義務があるため、情報の永続的な保持も求められている。
そこで、より強固なデータ保護を実現するため、Windows環境で受講システムやファイルサーバの仮想化基盤を用意し、これをバックアップアップソフト「Arcserve UDP」で1次バックアップした上で、パブリッククラウドのMicrosoft Azure上に2次バックアップを取得する体制を早くから確立していた。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、研修・講習会のオンライン化が進んだ結果、ファイルサーバーに保管するデータの種類や容量が増大し、仮想化基盤内の他のリソースを圧迫し始めた。
これに応じて、ファイルサーバを物理サーバとして独立させることを決定し、「Windows Server IoT 2019 for Storage」を搭載したストレージを導入した。しかしMicrosoft Azureベースの2次バックアップソリューションが同OSに対応していないことが判明したため、急ぎ代替サービスの検討を開始することとなった。
Arcserve UDP Cloud Hybridを導入した理由として同社は、Windows Server IoT 2019 for Storageに対応し、操作が簡単であり、従来と同等またはそれ以下のコストで運用できることを挙げている。また、短期間での導入が可能なことも採用のポイントになった。
Arcserve UDP Cloud Hybridの導入後は、オンプレミスで使い慣れたArcserve UDPによるバックアップ運用の延長線上で、容易にクラウドに二次バックアップを取ることが可能になった。また結果的にコスト面でも従来比40%削減という想定以上のメリットを得ることができたという。
今後同社は、クラウド上のバックアップデータからリストアする際の必要な時間や事業再開までのタイムラグといった災害対策の観点からの検証や、ランサムウェア対策などについても検討を重ねていく。