「ギルド」からオープンソースまで–Bloombergのイノベーションを支えるエンジニアリング
今回は「「ギルド」からオープンソースまで–Bloombergのイノベーションを支えるエンジニアリング」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Adam Wolf氏は、Bloombergのエンジニアリング部門でソフトウェアインフラグループの責任者を務めている。Wolf氏のチームの役割は、6500人以上の開発者が、同社のアプリケーションを開発したり、顧客のワークフローにすぐさま組み込まれる、新しいコードを提供するための基盤を整備することだ。
同氏は、米ZDNetのインタビューに対して、大手金融・データ企業であるBloombergが、世界的な金融市場の顧客ニーズに対応するために用いている、知識共有のための「ギルド」やオープンソースの活用などのさまざまなソフトウェア開発の手法について話してくれた。
Bloombergのワークフローは、リアルタイムの市場データやアナリティクスから、債券、エクイティ、外国為替、コモディティに至るまで、金融サービスのあらゆる機能を網羅している。「これを全部やろうとすれば、効率的でなければならないのはもちろん、無駄を省く必要もある」とWolf氏は言う。
同氏はBloombergに17年以上在籍しており、過去には同社の通信・モバイルチームの責任者を務めていたほか、エンジニアリング部門でさまざまな技術畑の役職や管理職を経験している。
同氏は基本アプリケーション部門の責任者でもある。この部門は、「Bloomberg Terminal」のさまざまな資産クラスのサービスで横断的に使用される、電子メールやインスタントメッセージングサービス、検索機能、金融ビッグデータプラットフォームなどの中核的なアプリケーションやプラットフォームを扱っている。
Bloomberg Terminalは、金融サービスの専門家が、Bloombergの金融データやアナリストの予想、メッセージング、トレーディングなどの各種サービスにアクセスするためのオールインワンのコンピューターシステムだ。このシステムは同社の製品ポートフォリオの中核を担っており、世界で32万5000社に利用されている。
20数年前のBloomberg Terminalは、文字通りコンピューターの端末(ターミナル)だった。このシステムは、その後「Windows」のデスクトップアプリケーションになり、現在では、Wolf氏が「Bloomberg Terminalはブラウザーとして機能するが、専用のブラウザーであり、多数のウィンドウ化されたコンポーネントや、グループ化やドッキングの機能を持つ」と説明するものになっている。