HPE、フォトニクス回路の新興企業Ayar Labsと提携–HPCシステム向け製品を開発へ

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間2月24日、フォトニクスチップを手がける新興企業Ayar Labsと、「複数年にわたって戦略的に協業する」と発表した。創業7年のAyarの回路は、データを従来の金属配線に比べてより高速にチップ間で転送できるように設計されている。

 カリフォルニアに拠点を置くAyarは、ベンチャーキャピタルから6500万ドル(約75億円)もの資金を調達した。また、HPEのベンチャーキャピタル事業部門であるHewlett Packard Pathfinderからも、資金提供を受けている。両社はその金額について、コメントを控えた。

 HPEは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)と人工知能(AI)コンピューティングが扱うデータ量が急増しているため、従来の「電気ベースのネットワーキングはいずれ、帯域幅が限界に達するだろう」と述べた。

 そのため両社は、「電気の代わりに光を用いてデータを転送する、シリコンフォトニクスをベースにした光I/O技術を活用して機能を開発し、『HPE Slingshot』に統合する計画だ」という。HPEのネットワーキング製品であるHPE Slingshotは、HPCシステムを相互接続するための専用ソリューションだ。米エネルギー省向けに設計された「エクサスケール」のコンピューターなどのために開発されている。

 Ayar Labsによると、同社のシリコンフォトニクス技術は、電気I/O回路と比べて、消費電力を10分の1に抑えながら、1000倍の帯域幅を提供できるという。

 Ayar Labsはフォトニクスチップ技術に関する特許を約20件取得しており、さらに数十件を出願している。

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