マイクロソフト、クラウド需要増などで2021年の「スコープ3」炭素排出量が増加
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Microsoftは、2021年にクラウドや「Xbox」の需要が拡大したことによる炭素排出量の急増を受け、「より強固な措置を講じる」ことを約束している。
同社は2020年、2030年までに「カーボンネガティブ」を実現するという目標を掲げている。同社が米国時間3月10日に公開した持続可能性(サステナビリティー)に関する報告書によると、2021年は「スコープ3」の炭素排出量が23%増加した。
Microsoftは、同社の炭素排出を3つのカテゴリーに分類している。スコープ1は、同社がオンサイトで使用する化石燃料などの直接排出、スコープ2はデータセンター、建物、キャンパスへの供給向けに購入した電力などの間接排出が対象となる。スコープ3には、購入された製品やサービス、燃料、廃棄物、出張、社員の通勤、販売製品の使用などが含まれる。
Microsoftの場合、スコープ3が炭素排出量の97.96%を占めている。同社のサプライチェーン、そして「Microsoft 365」や「Azure」から「Surface」デバイス、「Xbox」まで、販売する製品やサービスに関連したものとなる。
2021年度は、スコープ3の炭素排出量が前年度の1124万トンから23%増加し、1378万トンになった。2018年度以降、2020年度まで毎年わずかに減少していた。
プレジデントのBrad Smith氏は、炭素排出削減の取り組みについて、「進捗は直線的には進まない」とブログで述べている。
また、Microsoftは報告書で、スコープ3の「排出量の全体的増加は、主に当社のクラウドサービス事業の成長と、デバイスの販売および使用が増加したことに起因している」と指摘した。
同社のスコープ1とスコープ2の排出量は2021年度、16.9%減少した。
同社はレポートの中で、2030年までにスコープ3の排出量を半分以上削減することに尽力していると述べている。
「スコープ3の炭素排出は、多くがサードパーティーによって生成されるため、当社は直接管理することができないものの、総排出量の97%以上を占めている。カーボンネガティブの取り組みには、これらの排出量を削減し、当社が削減できないものは排除することが含まれている。キャンパスとデータセンターにおける削減戦略、デバイス設計の見直し、サプライチェーンとの関わりなどだ」と、同社は報告書で述べた。