米、ロシアで利用された世界最大規模のダークネットマーケット「Hydra」閉鎖

今回は「米、ロシアで利用された世界最大規模のダークネットマーケット「Hydra」閉鎖」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 米司法省(DOJ)は米国時間4月5日、世界最大規模のダークネットマーケット「Hydra Market」を閉鎖したと発表した。米国の法執行機関とドイツ連邦刑事庁が同日、Hydraのサーバーと、2500万ドル(約31億円)相当のビットコインが保存された暗号資産(仮想通貨)ウォレットを押収したという。

 Hydraは犯罪者向けのオンラインマーケットプレイスで、主にロシア語圏のユーザーが違法薬物や、窃盗で入手した金融情報、不正な身分証明書を含む違法な物品やサービスの売買のほか、マネーロンダリングや暗号資産のミキシングサービスなどで利用できるようになっていた。

 Hydraでの取引は暗号資産で決済され、運営者はHydraを介した取引に手数料を課すことで収益を得ていた。

 DOJによると、Hydraは2021年におけるダークネット市場関連の暗号資産トランザクションのうち、80%を占めていたと推定されている。2015年以降、およそ52億ドル(約6400億円)の暗号資産を受けとっていたという。

 米連邦捜査局(FBI)のChristopher Wray長官は、「世界最大規模のダークネットマーケットプレイスHydraの閉鎖に成功したことで、ロシアのサイバー犯罪者や、暗号資産のミキシングなどを遂行するタンブラー、彼らのような犯罪者をサポートするマネーロンダリング業者、ドラッグトラフィッカーなど、さまざまな犯罪者を支えてきたデジタルインフラが解体された」と述べた。

 またDOJは、ロシア在住のDmitry Olegovich Pavlovを薬物流通の謀略と、Hydraの運営に用いたサーバーの運用と管理に伴うマネーロンダリングの実行を謀ったとして刑事告発している。

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