iPadをPOSレジにする「Squareスタンド」新モデル–ケーブル少なくスッキリ
今回は「iPadをPOSレジにする「Squareスタンド」新モデル–ケーブル少なくスッキリ」についてご紹介します。
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Squareは4月11日、カードリーダーを内臓し、iPadを“販売時点情報管理システム(POS)レジ”化するハードウェア「Squareスタンド」第2世代を日本を含む世界8カ国で発表。4月12日に記者発表会を開催した。
5月から自社ECサイトでの販売開始を予定。税込価格は2万9980円。別途iPad(第7~9世代)、iPad Air(第3世代)、10.5インチiPad Proが必要となる。
米本社ハードウェアプロダクトマーケティング責任者 Laura Jones氏は「2013年に米国で発売された(第1世代のSquareスタンドは)当初、消費者のキャッシュレス決済を実現できる初めての製品だった。(第2世代のSquareスタンドは)デザインを変更し、POSレジをiPadだけで実現する」と主張した。
今回のSquareスタンドは2013年に米国で発売した第1世代から数えると、約10年ぶりのモデルチェンジとなる。第2世代もiPadを装着して、第1世代の独立型カードリーダーを本体右部に内蔵し、「レジカウンターをシンプルでスッキリ」(Jones氏)させることが可能だ。
第1世代と同様に本体下部に回転部分を備え、消費者は金額を確認してから、NFCカードやApple Pay、EMV(Europay, MasterCard, VISA protocol)対応ICカードによるタッチ&カード読み取り式でキャッシュレスで決済できる。「1台のハードウェアで運用できるため、消費者の決済体験も大幅に改善する」(Jones氏)
Squareは自社製品を核としたエコシステムの構築を目指しており、「POSレジ」による販売レポート機能や従業員の出退勤記録、小売業に特化した「リテールPOSレジ」などのソフトウェアは、各種クラウド会計サービスとも連携できる。
日本法人 日本マーケティング責任者 掛谷悟史氏は「決済にとどまらずにソフトウェア事業を拡大し、キッチンカーから単独飲食店、複数店舗へと事業フェーズにあわせて利用できるソリューションを開発していく」と国内のビジネス展望を語った。同社は現在、連携可能なアプリケーションを紹介、利用できる「Squareアプリマーケット」を運営している。
Squareスタンドのテストプログラムには、喫茶店のWAVY COFFEE ROASTERS(東京都豊島区)と生花店のフローリスト花昭(名古屋市千種区)が参加。以下のようにコメントしている。
「USBケーブル1本だけでつながる。カウンターの真ん中に設置して、スタッフの操作結果をそのまま見せるだけ済み、翌日には導入できた。(第2世代はカードリーダー部分が)光るので、説明しなくてもお客さまもスムーズに決済できる。個人的には3万円以上の価値を感じる」(WAVY COFFEE ROASTERS 上原彰哲氏)
「花屋はカウンターで花束やアレンジメントを作る作業台を兼ねた部分にレジを設置するのだが、どうしても仕事から水を使うのは配線が多いのは困る。(第1世代と比べて第2世代は)余分なケーブルが少なくスッキリした」(フローリスト花昭 久野充博氏)
Squareスタンド内蔵のUSBハブやiPadのWi-Fi、Bluetooth経由でレシートプリンターやバーコードスキャナーといった周辺機器との接続も可能。今回、日本を含む8カ国で同時展開するSquareだが、その理由についてJones氏は「国際的な拡大はわれわれにとって優先事項の一つ。Squareスタンドが司令塔となり、店舗運営者は業務とツールの管理に集中できる」と説明した。