UXの今、「ユーザー」も「体験」も十分に反映されず?
今回は「UXの今、「ユーザー」も「体験」も十分に反映されず?」についてご紹介します。
関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ユーザー体験(UX)は重要であり、その2つの構成要素である従業員体験と顧客体験は、十分に注意を払う必要がある競争上の差別化要因だと誰もが考えている。ところが、ほとんどのソフトウェアやオンライン製品のリリースでは、UXは二の次になってしまっている可能性があるという。
これは、UserZoomが40カ国のUX専門家693人を対象として最近実施した調査で明らかになったことだ。UXの問題は、ユーザーに関する知見が製品やUXに関する意思決定から抜け落ちていることだ。これは大きな見落としだと言わざるを得ないだろう。この調査では、半数近くの企業が、製品開発のライフサイクルにユーザー調査を適切に組み込めていないことが明らかになった。
調査では、以下のようなことが分かった。
製品やユーザー体験に関する意思決定から、ユーザーの意見が抜け落ちている。調査では、企業の43%が、「デザインやUXに関する意思決定をフィードバックに基づいて行うためのプロセスが用意されていない」ことを認めていた。UXが顧客満足度やブランド認知度にプラスの影響を与えているかを尋ねる設問では、製品開発に一貫性のある形でユーザー調査を取り込んでいるUXチームとそうでないチームを比較すると、イエスと答えた回答者の割合は、顧客満足度では80%対50%、ブランド認知度では76%対45%と、それぞれ30ポイント以上の差があった。
多くの企業は優れたUXデザインの影響を理解しているが、その力を売上高に結びつけられていない。回答者の3分の2以上が、UXは顧客満足度に対してプラスの影響を与えると答えており、過半数(62%)がブランド認知度の改善につながると述べていた。ところが、経営幹部の中にUXの責任者を置いている企業は、わずか13%にすぎなかった。