Web3が広くもたらす「ネットワーク効果」とは–イーサネット発案者メトカーフ氏が語る
今回は「Web3が広くもたらす「ネットワーク効果」とは–イーサネット発案者メトカーフ氏が語る」についてご紹介します。
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3Comの共同創業者であるRobert Metcalfe氏は1980年代、新たなネットワーキングテクノロジーとしてイーサネットを世界に売り込んでいた。そして同氏は「製品の購入を増やせば増やすほど、その製品からより大きな価値を手にできる」という素晴らしい言葉を売り文句にしていた。
大げさにも聞こえる売り文句の奥深くにはある真実が隠されていた。それは、接続されているものの数が多ければ多いほど、ネットワークの価値も高まっていくというものだ。
Metcalfe氏はその後、自らの語りを洗練させ、「メトカーフの法則」と呼ばれるものを生み出した。この法則によると、ネットワークの価値は、接続されているエンティティー(実体)数の2乗に比して増加していくという。なお、この法則におけるエンティティーとは、コンピューターだけでなく、Facebookのケースを見れば分かるように人間も含まれている。エンティティーが相互に接続される結果、ネットワークの価値は2のべき乗に比例して高まっていく。
このようなかたちで物事が好転していくことを、同氏は「ネットワーク効果」と呼んでいる。つまり、参加者が増えれば増えるほどある種の求心力が高まり、より多くの参加者を呼び込むというプラスの循環が生み出されるのだ。Facebookのケースでは、加入者が増えれば増えるほど、より多くの人々が参加するようになるということになる。
Metcalfe氏は現在でも、自らが考え出した法則の売り文句の洗練に向けて取り組むとともに、学びを継続している。同氏は、ナレッジグラフの信奉者がそのテクノロジーや手法、ベストプラクティスを共有する場である「Knowledge Graph Conference」(KGC)に合わせ、ニューヨーク市ブルックリンのウィリアムズバーグで開かれた非公式の集まりにおいて、「Web3によって、あらゆる種類のネットワーク効果が生み出されるだろう」と述べた。