「Tableau Online」の後継製品「Tableau Cloud」–ビジネスユーザー向けのデータ分析機能が追加

今回は「「Tableau Online」の後継製品「Tableau Cloud」–ビジネスユーザー向けのデータ分析機能が追加」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 セールスフォース・ジャパンは6月7日、データ分析基盤のSaaS「Tableau Online」の後継製品として「Tableau Cloud」を発表した。

 常務執行役員 Tableau事業統括 カントリーマネージャーの佐藤豊氏は「今こそデータの時代」という認識を改めて強調。その上で、大量のデータが集積される「Salesforce Customer 360」に、Tableauのデータ分析機能が組み込まれることで大きな相乗効果が生まれるという技術面の補完関係に加え、SalesforceとTableauがそれぞれ目指していた価値観が一緒だったことで、両社の統合が順調に成果を上げているとした。

 続いて、米SalesforceでTableau担当最高製品責任者(CPO)を務めるFrancois Ajenstat氏が、Tableau Cloudの概要を説明した。同氏は、新規ユーザーの70%がTableau Cloud(Tableau Online)から導入を開始しているというデータを紹介し、現在はオンプレミス版に変わってクラウドサービスが中核となっていることを明かした。そのメリットとして導入や運用を始めるまでのスピードや、データ解析の処理速度が高速であること、常に最新の機能が利用できる点などを挙げた。

 新機能としては、「Tableau Accelerators」「データストーリー」「モデルビルダー」といった機能がデモを交えて紹介された。Acceleratorsはカスタマイズ済のダッシュボードで、「価値創造までの時間を加速できる」(Ajenstat氏)というもの。ビジネスユーザーでも目的に応じたデータ分析をすぐに開始できる。現在では日本語での提供も増えてきているという。

 データストーリーは、データ分析を支援するためのレポート文を自動的に作成する機能。現在は英語にのみ対応とのことだが、データを説明する自然言語の解説文(ストーリー)を書き上げる。ビジネスインテリジェンス(BI)での表示/分析状況に応じたストーリーが自動作成され、画面表示を変更すれば表示されるストーリーの内容も変化する。デモでは、英語で表示されたストーリーをウェブブラウザーの翻訳機能を使って日本語に翻訳して表示していた。人工知能(AI)の活用事例としてもユニークな機能だど言えるのではないだろうか。

 最後に、モデルビルダーはAIのためのデータ学習モデルの構築を支援する機能だ。機械学習の特別なスキルを持たないビジネスユーザー向けに、「Einstein Descovery」エンジンを搭載し、特徴量エンジニアリングとモデルフィッティングプロセスの大部分を自動化したもの。EinsteinとTableauを組み合わせた機能ということで、SalesforceとTableauの統合の成果の一つと言えそうだ。

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