ピュア・ストレージ、モジュラー構成をさらに進めた「FlashBlade//S」などを発表
今回は「ピュア・ストレージ、モジュラー構成をさらに進めた「FlashBlade//S」などを発表」についてご紹介します。
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米Pure Storageは現地時間6月8日、カリフォルニア州ロサンゼルスの会場とオンラインのハイブリッド構成で年次イベント「Pure//Accelerate techfest22」を開催した。イベントのメッセージは「ストレージを簡単に」。ファイル/オブジェクトストレージ製品の最新ファミリー「FlashBlade//S」、サブスクリプションサービス「Evergreen」の拡充などを発表した。
2年ぶりにリアル開催となった今回は、約1000人が会場に集まり、8000人がオンラインで参加した。基調講演に立った会長兼CEO(最高経営責任者)のCharlie Giancarlo氏は、同社のストレージに対する考え方から説明した。
同社の創業は2009年。「われわれは、ストレージがコモディティーと言われた時代に生まれた」とGiancarlo氏。ストレージを提供する当時のシステムベンダーは、「(ストレージを)コモディティーにすることで、研究開発を減らし収益性を上げることができた」と分析する。
そんな中、オールフラッシュでストレージ業界を変えようと挑んだ同社は、現在でも研究開発を大事にしているとする。収益に占める研究開発投資が業界平均5%程度であるのに対し、同社は2022年に20%を充てていると、Giancarlo氏は胸を張る。
「もしデータが将来の“燃料”なら、データセンターは継続して進化しなければならない。データを分析する能力を進化させるためには、データストレージとマネジメントも同じペースで進化させる必要がある」と述べる。
そのような考えの下で主力製品の「FlashArray」を拡充させ、2017年には非構造化データ向けの「FlashBlade」を製品ラインを加えた。
ハードウェアとともに同社が取り組んできた進化に、ビジネスモデルがある。同社は、早期からハードウェアの拡張やソフトウェアのアップグレードができるサービスを提供してきた。Giancarlo氏によると、10年前に購入したFlashArrayが今も現役で動いている企業が多いという。だが、その中身は10年前の技術ではなく、「最新モデルの1つ前ぐらい」だという。「アプリケーション環境を停止することなく、データマイグレーションもなく、アップグレードができる」とGiancarlo氏。同社は、このようなサブスクリプションサービスを「Evergreen」ブランドで提供している。
ここ数年に補強しているのが、クラウドネイティブへの対応だ。Kubernetes向けデータサービスプラットフォーム「Portworx」を2020年に買収。開発者にデータストレージとデータ管理サービスを、容易かつ一貫性のある形で定義し提供できるというものだ。このPortworxと、2021年に発表したストレージ・アズ・ア・サービス「Pure Fusion」を組み合わせることで、「クラウドのような運用モデルが得られる」という。