岡三証券グループ、リモートワーク対応でゼロトラストセキュリティを導入–運用負荷を2割軽減
今回は「岡三証券グループ、リモートワーク対応でゼロトラストセキュリティを導入–運用負荷を2割軽減」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
岡三証券グループは、ゼットスケーラーのゼロトラストセキュリティソリューション「Zscaler Zero Trust Exchange」と「Zscaler Internet Access」(ZIA)を導入した。
岡三証券グループは、2020年4月~2023年3月の中期経営計画で、従業員がどこでも仕事をしながら顧客に近づけるリモートワーク環境の実現を目指していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、約1700人の営業担当者に対して短期間でリモートワークを実現するソリューションが求められた。
岡三証券グループでは、仮想私設網(VPN)の導入も考えたというが、コロナ禍での接続キャパシティーの不足や、多様なデバイスから安全に「Microsoft 365」にアクセスすることの難しさから、ゼロトラストネットワークモデルの採用を決めた。
当初、あるクラウドプロキシーサービスで概念実証(PoC)を行った際、クラウドプロキシーを通すことで処理が重くなり、運用が難しいと判断された。しかし、ZIAを利用すれば、Microsoft 365や「Zoom」「LINE WORKS」などのクラウドサービスをクラウドプロキシー経由で利用できることが判明し、即座に採用を決定した。
2020年10月に設計を開始し、2021年1月に稼働を開始した。社員に貸与されているデスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォンなど、インターネットに接続する全てのデバイスで利用され、稼働するライセンス数は約3300に達する。岡三証券グループはZIAに加え、Microsoft 365やIP-PBXなどのインフラを整備することで、リモートワークを自在に行えるようになり、中期経営計画の目標の第一歩を達成したとしている。
ZIAの導入により、豊富なレポーティング機能などの使い勝手の良さで運用業務の負荷が20%軽減され、新拠点の開設時のリードタイムとコストも削減された。これにより、スピーディーな店舗戦略が実現し、導入してから3年半の間、トラブルなく安定したリモートワーク環境の運用が可能となっている。
岡三証券グループは、Zscaler製品の活用範囲を拡大している。また、本社部門では、多くのソフトを利用する中で、リモートのノートPCから制限なく安全にアクセスできるソリューションとして「Zscaler Private Access」(ZPA)の導入を検討中とのこと。同社は、Zscalerをクラウドセキュリティプラットフォームとして一元管理し、ワンプラットフォームのメリットを生かして運用負荷やコストの削減を目指している。