クラウド型会計ソフト、約4割の経営者が「よく知らない」–マネーフォワード調査
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クラウド型会計ソフトを提供するマネーフォワードは6月17日、「会計ソフト導入についての意識調査」の結果を発表した。同調査は2022年4月にインターネットを通して行われ、50人以下の中小企業経営者1100人を調査対象としている。
中小企業経営者に会計ソフトを導入したきっかけを聞くと、「会社を設立したから」が27.8%と最多で、以下、「税理士や知人におすすめされたから」が25.8%、「税理士の変更や契約・解約をしたから」が2.9%と続いた。
現在使用している会計ソフトを導入する際に比較をしたかという問いには、40.6%が「全く比較しなかった」と回答。「複数サービスを試してはいないが、詳細は比較した」「機能の概要までは比較した」と回答したのは合計25.8%で、中でも「複数サービスを試した上で詳細まで比較した」と回答したのはわずか5.3%にとどまった。
現在使用している会計ソフトを選んだ理由は、「税理士に良いとおすすめされたから」が最多で34.7%。以下、「機能が一番充実していたから」が12.7%、「料金が安かったから」が11.9%と続いた。マネーフォワードは、税理士の推薦が採用につながるケースが多いと推察している。
クラウド型会計ソフトの認知・利用状況はどの程度かを見てみると、「勤務先で現在利用している」「勤務先で利用したことがあるが、現在は利用していない」と回答したのは合計34.1%という結果だ。一方、「名前は知っているが、機能や特徴はよく知らない」「知らない・聞いたことがない」と回答したのは合計39.8%で、インストール型会計ソフトと比較するとクラウド型会計ソフトの浸透率は低い状況にあることが分かる。
クラウド型会計ソフトを導入した経営者に理由を尋ねると、「税理士に仕分けで必要なデータを送る手間を無くしたいから」が39.8%で最多。以下、「バックアップが不要で、PCの破損や買い換えの際も安心だから」が38.2%、「初期費用がかからず、始めやすい価格帯だから」が35.1%と続いた。