仮想デスクトップインフラでリモートワークを変革する
今回は「仮想デスクトップインフラでリモートワークを変革する」についてご紹介します。
関連ワード (改めて考えるVDIとDaaSの使い所、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
新型コロナウイルス感染症の流行は、私たちの働き方を大きく変えました。仕事とは、どこでやるかではなく、何をやるかが重要なことに改めて気付かされました。そして、このような変化とともに、多くのチャンスと課題が生まれました。
企業にとって、従業員を迅速にオンラインに移行させ、適切なサポートを提供し、セキュリティを確保することは、事業継続のための最重要課題となり、テレワークやハイブリッドワークの導入により、企業はビジネス戦略やITインフラ全体を見直すことになりました。
仮想プライベートネットワーク(VPN)で凌いでいたテレワーク導入当初とは違い、従業員の生産性を妨げず、従業員エクスペリエンス(EX)に影響を与えず、同時にセキュアなテクノロジーを採用し、導入することが重要になったのです。今、企業に必要なのは、分散したチームの業務管理プラットフォーム、仮想アプリ、デスクトップなどのコンポーネントを持つITインフラです。
そんな中、スムーズな文書管理・共有を行えるコンテンツコラボレーション、デバイスの状況に応じたさまざまな認証、シームレスなネットワーキング、セキュリティ、パフォーマンス分析を実現する、仮想デスクトップインフラ(VDI)とDesktop as a Service(DaaS)の技術が注目されています。
Citrixが2022年3月に、ITリーダー300人を対象に実施した調査では、71%が「DaaSはセキュアでハイブリッドな働く環境を実現するのに重要な手段である」と回答し、50%以上が今後1年間に導入する、または導入を計画していると述べています。
VDIは、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどのあらゆるエンドポイントデバイスからデスクトップとアプリケーションへのアクセスを可能にします。そして企業は、これらのデバイスを集中管理・展開できるようにします。
VDIを導入することには、複数の利点があります。デスクトップ環境を簡単にセットアップでき、複数の利用者で集約された共通のデスクトップ環境を使いまわせるため、IT部門は各従業員向けのデスクトップ環境を効率的にセットアップできます。また、古いデバイスから最新のOSなどの環境を利用することも可能で、互換性の問題もありません。
社内ネットワーク専用のアプリケーション、オペレーティングシステム、社内のツールがそのまま利用でき、ユーザーエクスペリエンスは均一かつ合理化されています。IT部門は、管理、ソフトウェア、監視、セキュリティの各ツールを自由に使用できるほか、必要に応じて低レベルのインフラ構成の変更も可能です。VDIは、データやアプリケーションのセキュリティに影響を与えることなく、これらの機能を全て実行します。
VDIとDaaSは、どちらもユーザーに仮想デスクトップへのアクセスを提供し、個々のマシンへのアプリケーションのインストールや更新を不要にするので、一見非常によく似ています。実際に、仮想デスクトップとDaaSには、クラウドの統合とデータセンターの近代化、安全なリモートアクセスによるデータ保護、ユーザーへの高速かつ迅速なデスクトップの提供、時間とコストの節約、柔軟な業務環境への移行を可能にするなどの共通のソリューションが幾つかあります。