2022年はインフレ、地政学的混乱、為替変動などによりPC出荷が前年比で10%近く下落。中国ゼロコロナ政策の影響も大。ガートナーの予測
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米調査会社のガートナーは、2022年のワールドワイド市場におけるPC出荷の予測「Gartner Forecasts Worldwide PC Shipments to Decline 9.5% in 2022」を発表しました。
同社シニアディレクターアナリストのRanjit Atwal氏は「地政学的混乱、高インフレ、為替変動、サプライチェーンの混乱などのパーフェクトストームが、世界中のビジネスと消費者のデバイス需要を低下させ、2022年にはPC市場に最も大きな影響を与えると予想されています」とし、2022年におけるコンシューマー向けPCの需要は前年比で13.1%の減少、ビジネス向けPCでは前年比7.2%の減少、トータルで前年比9.5%の減少だと予測しています。
前年比での減少はPCだけでなく、タブレットは前年比9%減少、モバイルフォンは前年比7.1%減少と、あらゆるカテゴリで前年比マイナスとなっています。
地域別では特に中華圏が最も大きな影響を受け、中華圏での2022年のモバイルフォン出荷台数は18.3%の減少と見込まれています。
年初の時点では、中華圏でのモバイルフォン出荷台数は二桁の成長が見込まれていました。しかし中国のゼロコロナ政策がこの予測を劇的に反転させたとAtwal氏。「中国のゼロコロナ政策とそれに伴うロックダウンの影響がこれを劇的に逆転させました。大量の消費者が5Gスマートフォンを含む非必需品の購入を止めたのです」(Atwal氏)。
ただしモバイルフォンに関しては、2023年に5Gの需要がより速いペースで盛り上がると同氏は予想しています。