三井住友信託、RPA導入で年40万時間超を創出–業務プロセスの標準化などにも活用
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三井住友信託銀行は、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)基盤「UiPath」を活用し、250以上の業務を自動化した。それにより、累計40万時間以上の時間を創出した。製品を提供するUiPathが7月19日に発表した。
UiPathを活用することで、オンラインセミナーのアンケート結果の集計業務を5時間から30分に軽減できた。セミナーの開催時は、アンケート結果をセミナー開催の担当部署が取りまとめた後に各店部に還元されフォローが行われるという流れになっていたが、この業務をUiPathで自動化することで、各店部への情報提供がタイムリーに行えるようになった。
同行は2018年にUiPathを本格導入し、現在では、多様な業務品質や顧客フォローの向上など、業務効率化の枠を超えて活用している。2021年までに、500以上のワークフローを作成した。RPAの統制、統括には、自動化ワークフローの管理ツールである「UiPath Orchestrator」を活用している。
これらの取り組みにより、同行では、ワークフローの数が将来的に1万を超えたとしても、管理にかかる労力をほとんど増やすことなく対応できる体制を構築できているという。
またこれまで多くの労力を要していたRPAテストに、テスト自動化ツールの「UiPath Test Suite」を導入することで、その作業の多くを自動化していく予定だ。この導入検討の過程で、同製品がRPA以外にも活用できると判断し、RPAとは直接関係のない海外勘定系システムの開発でも既に活用が開始されているという。
さらに実際の作業ログから作業を可視化する自動化発見ツール「UiPath Process Mining」を活用し、一人一人がどういう手順で業務に当たっているかを可視化している。その結果、最も効率的で正しい業務フローが見えてくるようになったほか、通常から外れた作業をしている状況があった場合も可視化できるため、リスク管理にもつながっている。