中央ろうきん、NECの「Digital KYC」を導入–顔認証で本人確認をオンライン化
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中央労働金庫(中央ろうきん)は、本人確認をオンラインで実現するサービス「Digital KYC」を導入した。同サービスを提供するNECが7月29日に発表した。
Digital KYCは、スマートフォンなどのカメラを用いてオンラインで本人確認を行うサービス。同サービスには、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である、人工知能(AI)を活用した顔認証エンジン「NeoFace」を用いている。顔認証により、本人確認手続きにおける本人以外の不正利用リスクを低減する。
さまざまな銀行のサービスがオンライン上で完結できるようになっている中で、口座不正取引の発覚や、マネーロンダリングとテロ資金供与対策(AML/CFT)の強化に伴い、セキュリティリスクへの対応が重視されている。中央ろうきんも、顧客が安全にサービスを利用できる仕組みを求めていた。
中央ろうきんは1月からDigital KYCの運用を始め、普通口座や投信口座などのウェブ口座開設や、個人ローンの申し込みを非対面で行う際に必要な本人確認手続きをオンラインで完結できる仕組みを構築。ウェブ口座開設サービスが実現したことで大幅な業務時間の削減を見込んでおり、人的資源をサービス向上や営業活動に当てられると期待を寄せている。
また、ウェブ口座開設サービスの実現に当たっては、サーバーや基盤、ネットワークから本人確認までの全てをサポートするシステムをNECが構築したという。システム構築後の運用保守においても、NECの窓口一元化により迅速に対応する。
ほかにもDigital KYCの導入によって、普通預金や投資信託の口座開設時に行っていた対面での受付や郵送などの手続きがオンライン上でできるようになった。これにより、書類の郵送工程が不要となり、口座開設に要する時間が短縮したという。