ヴイエムウェア、約2年ぶりにvSphereとvSANとメジャーリリース–Tanzuも進化
今回は「ヴイエムウェア、約2年ぶりにvSphereとvSANとメジャーリリース–Tanzuも進化」についてご紹介します。
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VMwareが米国時間8月29日~9月1日に開催した年次イベント「VMware Explore 2022」では、クラウドインフラストラクチャー関連製品の発表が相次いだ。特に、約2年ぶりのメジャーリリースとなった「VMware vSphere 8」「VMware vSAN 8」は大きな注目を集めた。
イベントの基調講演で最高経営責任者(CEO)のRaghu Raghuram氏は、「vSphere 8の開発に2年を要したが、今後10年のモダンコンピューティングを支えるものができた。ヘテロジニアス(混在)コンピューティングの時代に対応し、CPUやGPUに加えて、DPU(データ処理ユニット)を単一のプラットフォームで扱える。全ての企業が活用できるモダンインフラになる」と説明した。
vSphere 8は、これまで「Project Monterey」と呼ばれていた「vSphere on DPU」を取り込み、vSphere 8が提供するイノベーションによって、ワークロードのパフォーマンスを向上させながらTCO(総所有コスト)を削減する。DevOpsチームのイノベーションを加速させ、運用効率とIT部門の生産性向上、オンプレミスのITインフラに対してクラウドのメリットを提供することができるという。
また基調講演に登壇したSenior Technical Marketing ArchitectのDave Morera氏は、「現在テクノロジーシフトが起きており、vSphere 8は、そのシフトに向けたユーザーを支援する。テクノロジーパートナーとの連携で実現し、最大20%のCPUコアを削減する。これはCPUの世代で2世代分に匹敵し、小さな数字ではない。自由になったCPUのリソースを活用して、トランザクションレートを最大36%向上したり、レイテンシーを27%削減したりできる」と述べた。
vSphere on DPUは、テクノロジーパートナーのAMDやIntel、NVIDIAのほか、OEMシステムパートナーのDell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovoとの連携でハードウェアのイノベーションを実現した。分散型のモダンワークロードにおけるスループットとレイテンシーの課題に対応したという。また、ネットワークとセキュリティのインフラ機能をCPUからDPUにオフロードし高速化することで、課題を解決する手段も提供できるとする。広帯域を必要とするネットワークやインメモリーデータベースなど高速のキャッシュアクセスを必要とするアプリケーションに最適だとする。
vSphere 8では、仮想マシン1台当たり2倍の仮想GPUデバイス、4倍のパススルーデバイスを提供し、高速ネットワークデバイスとGPUの結合で、人工知能(AI)や機械学習(ML)のパフォーマンスを大幅に向上させるという。「Tanzu Kubernetes Grid 2.0」が含まれており、Kubernetesの機能を拡張させ、マルチアベイラビリティーゾーンによる耐障害性の向上なども実現している。