テックタッチと裾野市が連携–電子行政サービスに対する不安を「市民目線」で解消

今回は「テックタッチと裾野市が連携–電子行政サービスに対する不安を「市民目線」で解消」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 テックタッチと静岡県裾野市は9月8日、市民が利用するさまざまなシステムの活用促進による自治体のデジタル変革(DX)の加速を目的に連携協定を締結した。裾野市のウェブサイトをはじめ、市民のシステムに対する不安を「市民目線」で払拭(ふっしょく)する実証実験を行うという。

 テックタッチは、ウェブ上のあらゆるシステムに入力ガイドを設置し、正しくゴールまでナビゲーションをするSaaS型のツール「テックタッチ」を提供している。同ツールは、ユーザー体験(UX)を向上させる「デジタルガイド」や定型操作を自動化する「オートフロー」、ユーザーによるシステム利用動向を可視化する「利用分析」などの機能を搭載している。

 裾野市は、行政サービスでの手続きのオンライン化/電子化を推進している。「日本一市民目線の市役所」をスローガンとして掲げている一方、市民が電子行政サービスを利用する際の「システムの利用自体に対する不安感」という市民側の目線が置き去りになっていることを危惧している。

 同市は、今後さらに「スマート自治体」「自治体DX」の実現に向けて取り組みを強化するための方法を検討する中で、システム操作に不慣れな市民でもシステムを操作できるイメージを持てたテックタッチとの実証実験を行うことになったという。

 また、テックタッチ 代表取締役の井無田仲氏は会見の中で「新しいシステムは自治体にも導入されているが、市民はシステム操作への迷いや、心理的なハードルが高いと感じている」と、説明。情報格差(デジタルディバイド)でシステムを使いこなせない人をゼロにするため、今回の実証実験ではシステムの利便性向上に寄与できるかを検証するとした。

 具体的には、裾野市のシステムに対してテックタッチのナビゲーションを設置。同ツールにある分析機能を用いて、市民がどの操作でつまずいているのかという行動データを収集する。集めたデータを客観的に分析することで、迅速にシステムのユーザーインターフェース(UI)/UXの改善に反映できるとしている。

 テックタッチは実証を通して、「デジタルディバイドの解消」「誰一人取り残さないデジタル化の実現」「テクノロジーの恩恵を受けられる世界、システム利用者目線のUI/UXの実現」を裾野市と共に目指す。

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