「AWS IoT FleetWise」サービスの一般提供が開始–欧米の一部リージョンで
今回は「「AWS IoT FleetWise」サービスの一般提供が開始–欧米の一部リージョンで」についてご紹介します。
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自動車業界は車両の機能を最適化するために、10年以上にわたって基本的な車載センサーからのデータを収集している。そして、自動車がよりスマートになり、搭載されたセンサーが高度化するとともに、生成されるデータは増加している。こうしたデータの収集や転送、保管の方法は今や、自動車業界にとって喫緊の、そしてコストのかかる課題となっている。「AWS IoT FleetWise」はこうした課題を解決しようとするサービスだ。
Amazon Web Services(AWS)は米国時間9月27日、AWS IoT FleetWiseの一般提供を開始したと発表した。これはインテリジェントなデータ収集機能によって、自動車メーカーによる膨大な数の車両からのデータ収集や、そのデータのクラウドへのリアルタイムでの転送を円滑に行うためのサービスだ。
そして自動車のドライバーも、さまざまな点からこの種のシステムのメリットを実感できるはずだ。例えば、自動車メーカーは安全上の懸念を検出し、リコールをより迅速に実施できるようになる。また、よりスマートなインフォテインメントシステムのほか、優れた自律運転や運転支援システムを提供できるようにもなるはずだ。
AWSでIoTオートモーティブのゼネラルマネージャーを務めるMike Tzamaloukas氏は、「AWS IoT FleetWiseを用いることで顧客は、車両の整備状況と性能に関する実用的な洞察を得るための車両データを容易に特定し、標準化された形式で分析できるようになる。自動車メーカーは、AWS IoT FleetWiseを通じて収集したデータを、車両の品質や安全性、自律性の向上に活用できる」と述べた。
自動車メーカー、サプライヤー、運送会社、自動車関連のテクノロジーベンダーは、カスタムのデータ収集システムを開発せずともAWS IoT FleetWiseを利用することで、規格化された形式で車両のデータを収集/整理/格納し、クラウド内でデータ分析を実行できるというメリットを享受できる。
現代自動車グループ(HMG)やLG CNS、ルネサスエレクトロニクスを含む、自動車関連の大手企業は既に、AWS IoT FleetWiseを導入している。
AWS IoT FleetWiseの利用に際して初期費用は発生せず、顧客は利用した基本サービスに対してのみ料金を支払うようになっている。そして、AWS IoT FleetWiseのランディングページにアクセスするだけで利用を開始できる。標準的な車両データ収集サービスは同日より、米国東部(バージニア北部)と欧州(フランクフルト)の各リージョンで一般提供が開始されており、他のリージョンでも近日中に利用可能になる見込みだ。