キリンビールとブレインパッド、「デジタルの力」と「人間の力」でSCM業務のDXを推進

今回は「キリンビールとブレインパッド、「デジタルの力」と「人間の力」でSCM業務のDXを推進」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 キリンビールは、サプライチェーンマネジメント(SCM)業務プロセスのデジタル変革(DX)を加速させる「MJ(未来の需給をつくる)プロジェクト」の取り組みとして、ブレインパッドと共同で開発した「資材需給管理アプリ」の運用を12月に開始する。キリンビールが9月30日に発表した。

 MJプロジェクトは、商品の安定供給のための運営体制構築と、従業員の働きがい向上を目的として、「デジタルの力」と「人間の力」の両面で需給業務の抜本的な変革を目指す。 同プロジェクトでは、データの活用を通した業務プロセスの変革支援を行うブレインパッドと共同で、需給業務におけるシステムの自動化範囲を拡充する。これにより、従業員が手動で対応していた業務の効率化を図り、より安定的で持続可能な需給業務を実現するという。

 同プロジェクトで運用する資材需給管理アプリは、商品のリニューアルやパッケージ変更時に、変更前の包装資材を使い切るための調達数量の算出を支援するアプリ。同社はこれまで資材管理業務におけるほぼ全ての工程を従業員が手動で対応していたため、多くの時間を費やしていた。

 同アプリを活用することで、資材を使い切るための調達数量の自動計算やシミュレーション結果、将来の在庫量の予測結果を可視化し、従業員の最終意思決定をサポートする。また、直感的・視覚的な分かりやすさを重視したデザイン設計で、業務自体の簡易化につなげる。

 キリンビールは、同アプリの導入で資材管理業務の標準化を実現を目指すとしている。また、商品リニューアルに伴う資材管理業務においては、年間で約75%の業務時間を削減し、年間1400時間以上の時間創出を見込んでいる。

 両社は、2024年までに需給業務におけるDXを推進していく狙いだ。また、キリンビールにおいては、需給課題解決の企画・立案や業務改善、人材育成などの価値創造に取り組む。これにより、高い品質管理レベルの需給体制を実現し、顧客に対して商品を安定的に届けるという。

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