三井化学、生産技術系人材のデータサイエンティスト育成を始動

今回は「三井化学、生産技術系人材のデータサイエンティスト育成を始動」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 三井化学と日本IBMは、生産技術系人材のデータサイエンティスト育成プログラムを構築し、2022年度から三井化学の社内研修の中で本格的に開始した。

 三井化学はこの研修を通じて、2025年度末までに化学プラントの複雑な現象に対するデータ解析や、プラントの状態を予測するモデル構築などができる生産技術系データサイエンティストを国内主要5工場全てに配置する計画だ。

 同社は、今後の工場エンジニアに求められるスキルを、過去の経験や理論に基づいた限定的な解析だけではなく、さまざまな機器や生産工程から得られるビッグデータによる多面的かつ深い解析ができる能力だとする。そのためのデータ解析には、生産技術に関する知識とデータ解析に関わる能力の両方が必要だとしている。

 今回の育成プログラムは、基礎・応用・データサイエンティスト育成の大きく3段階で構成されている。知識やスキルの保有を評価するだけでなく、「できることベース」で、さらにレベルを6段階で定義し、ビジネスへの貢献度合いも合わせて評価する。

 三井化学は、生産技術系の教育体系ではレベル1相当の基礎編、レベル2相当の応用編までをデータアナリスト育成とし、レベル3~6をデータサイエンティストの育成教育として、大きく3つの段階に分類している。

 研修および認定は、アルゴリズム、統計・分析、データ倫理、プロジェクトマネジメントなどを実地研修、座学研修を組み合わせて実施する。なお、レベル1のデータアナリスト基礎教育は、生産技術系エンジニア全員(約250人)を受講対象とし、既に120人の教育を完了している。

 三井化学と日本IBMは、2015年か、データ解析が可能な工場エンジニアの育成において協業。その中で日本IBMは、製造業におけるデータ分析の実績とデジタル人材育成のノウハウを生かし、三井化学の生産技術分野における業務に必要なスキルの整理、育成施策の検討、研修実施を通じて、三井化学の社内研修を支援してきた。

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